●有権者には「草案をちゃんと読んでほしい」
平弁護士は「草案を実際に読んだ有権者はそれほど多くないのでは」とも指摘する。
憲法は遠い存在に思われがちだが、表現の自由をはじめとする個人の基本的人権に関することなど、実は、一人一人の日常生活に直結するルールを定めている。
次期衆院選や自民党の総裁選を控え、再び参政党の政策や憲法草案に大きな注目が集まることが予想される中、平弁護士は次のように強調した。
「憲法は社会の根本的なルール。憲法に関する政策提言は特に重要です。草案をちゃんと読んだ上で投票先を決めてほしい」
【取材協力弁護士】
平 裕介(たいら・ゆうすけ)弁護士
2008年弁護士登録(東京弁護士会)。主な業務は行政訴訟、憲法訴訟。行政法研究者でもあり、多数の論文等を公表。大学やロースクール(法科大学院)で行政法等の授業を担当(非常勤)。審査会の委員や顧問など、自治体の業務も担当する。
事務所名:AND綜合法律事務所
事務所URL:https://and-lawoffice.com/

