今後の雨について
2月24日に気象庁が発表した3か月予報(3月~5月)や暖候期予報(6月~8月)によると、3月は西日本の太平洋側や沖縄・奄美地方を中心に、低気圧や前線の影響を受けにくく、雨が少ない状態が続く予想となっています。
4月以降、夏にかけては全国的に平年並みの降水量が予想されています。しかし、ここで注意が必要なのは、平年並みの雨だけでは必ずしも水不足が完全に解消されるとは限らないという点です。今冬の極端な少雨により、各地のダムや貯水池の水位はすでに平年よりマイナスからのスタートとなっています。
たとえ春から夏にかけて例年通りの雨が降ったとしても、ダムの貯水率を平年並みの水準まで押し上げるには不十分なケースも想定されます。
気象庁「夏の天候の見通し全国 (6月~8月)」
本来、3月から4月は温帯低気圧や前線の影響で周期的に雨が降りやすい季節ですが、当面は水資源を効率的に使う取り組みが必要な状況が続くと考えられます。
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少雨による生活への影響
記録的な少雨が長期化することで、私たちの生活にはさまざまな影響が生じる可能性があります。まず懸念されるのが農業への打撃です。春の作付け期を控えたこの時期、農業用水の不足は農作物の生育不良や、今後の田植え作業に必要な用水の不足が懸念される事態となっています。また、渇水が進行すると段階的に「取水制限」と「給水制限」が行われます。
・取水制限:河川から取り出す水の量を抑える措置です。まずは農業用水や工業用水が対象となり、初期段階では家庭への供給(上水道)には影響が出ないよう調整されます。
・給水制限:取水制限を強化してもなお水源が不足する場合、水道局が各家庭への供給を絞る段階です。これには水圧を下げて出を悪くする「減圧給水」と、特定の時間帯に供給を止める「断水」があります。
給水制限が実施されると、日常生活にも大きな支障をきたします。さらに、土地や草木が乾燥することで、わずかな火種から大規模な林野火災に発展するリスクも高まっており、火の取り扱いには例年以上の警戒が求められます。

