テオドール・マドセン(デザイン) ロイヤル・コペンハーゲン(製造)《ペンギン》1902年頃 東京都庭園美術館蔵 画像提供:東京都庭園美術館
建築そのものが重要文化財に指定されている東京都庭園美術館の本館は、1933年に皇族朝香宮家の自邸として建てられました。宮邸時代の面影やアール・デコの装飾が今も残り、上品な内装が魅力的な美術館です。
東京都庭園美術館 本館 大客室 画像提供:東京都庭園美術館
歴史とロマンに溢れる建物自体に注目する「建物公開」の展覧会が今年も開催。今回は「アニマルズ」ということで、「動物」をキーワードに朝香宮邸や西洋美術を紐解いていきます。
見どころ①朝香宮邸に暮らすアートな動物たち
朝香宮邸には、白孔雀や鶴、犬、鶏、ウサギといった動物たちも暮らしていたそうです。当時の資料には、庭園を闊歩する白孔雀の姿も収められているのだとか…!
東京都庭園美術館 若宮居間 ストーヴ・レジスター(部分) 画像提供:東京都庭園美術館
建物の内装にも動物たちが大勢隠れています。ストーヴ・レジスターの魚と貝など、本展では「動物の館」としての朝香宮邸にも光を当てていきます。
同館の内装を手がけたのは、アンリ・ラパンをはじめとする、アール・デコを代表する芸術家たち。本展では内装のほか、彼らが動物をモチーフとして取り入れた作品も多数紹介されます。
ルネ・ラリック 花瓶《インコ》1919年 東京都庭園美術館蔵 画像提供:東京都庭園美術館
ルネ・ラリックはアール・デコの旗手として知られる、主にガラス工芸で活躍した芸術家。つがいなのか、2羽ずつ身を寄せ合うインコが愛らしい花瓶などが展示されます。
エドゥアール・ベネディクトゥス『ルレ 15枚の図版による42の装飾モティーフ』1930年 東京都庭園美術館蔵 画像提供:東京都庭園美術館
エドゥアール・ベディクトゥスも、同館の内装を手がけたひとりです。織物や壁紙のパターンを考案し、本作のような作品集を刊行しました。
見どころ②動物モチーフの芸術作品が大集合!
20世紀はじめ頃は動物園が身近になり、動物園でスケッチをして制作に活かす芸術家たちが登場しました。そのため、動物をモチーフとした美術品も個性的なものが増えていきました。
フランソワ・ポンポン《シロクマ》1921-1924年 群馬県立館林美術館蔵 画像提供:東京都庭園美術館
当時を代表する動物彫刻家といえば、フランソワ・ポンポンです。動物園に通って彼らの美しさをよく観察した彼は、生涯で約170種もの動物彫刻を制作したそう。毛の柔らかさまで感じられる《シロクマ》は、動物彫刻家ポンポンの頂点を示す作品です。
ほかにも、可愛い、勇ましい、大きい、小さい…など、さまざまな動物たちが本展に集合するとのこと。芸術家たちが切り取った動物たちの美を、ぜひ会場でご覧ください。
