眼瞼下垂の症状と原因
編集部
眼瞼下垂の症状について詳しく教えてください。
酒井先生
まぶたが重く感じる、視野が暗くなってぼやける、夕方になると目が開きにくい、肩凝りや頭痛が増える、額にしわを寄せて物を見ることがある、などが代表的な症状です。中には、「目つきが悪い」「眠そうに見える写真が増えた」と感じる人もいます。
編集部
主な原因は何ですか?
酒井先生
加齢による筋力低下、長年のコンタクトレンズ使用、まぶたをこする癖、パソコンやスマートフォンの長時間使用などが主な原因です。また、生まれつき眼瞼下垂という人もいます。
編集部
自分が眼瞼下垂だと気づきにくいケースが多いのでしょうか?
酒井先生
はい。「疲れやすい」「視界がぼやける」といった症状を加齢や視力の問題と思い込み、眼瞼下垂に気づかない人は多いですね。額に常にしわが寄っている人は要注意です。そもそも日本人を含む東アジアの人たちは、解剖学的に眼瞼下垂になりやすいという性質を持っていて、70代になったら程度の差はあるものの、ほぼ全員眼瞼下垂になっています。症状が軽いうちに治療をすれば進行を抑えることができるので、40~50代になったら自分のまぶたの状態を少し気にかけてもらえればと思います。
編集部
放置するとどうなりますか?
酒井先生
前頭筋で目を開ける癖が続き、慢性的な頭痛や肩凝りを引き起こすことがあります。視野が狭くなっていくと生活に不便が生じるため、早めの診断が大切です。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
酒井先生
鏡を見た時に「何だか目元がどよんとしてきた」「以前の自分と表情が違う気がする」と感じたら、眼瞼下垂の可能性を一度疑ってみてください。まぶたの機能や見た目が改善すると表情が明るくなり、若々しさを取り戻せることも少なくありません。形成外科や眼科を受診し、眼瞼下垂と診断されれば保険適用で治療が受けられます。時間がたってもよくならない場合は我慢せず、医師に相談してみましょう。
編集部まとめ
何となく「疲れて見える」「目が重い」と感じても、忙しさのせいにしまいがちです。もしかしたら、その小さな違和感こそが眼瞼下垂のサインかもしれません。眼瞼下垂は放置しても改善しないことが多く、適切な診断と治療で見た目も機能も大きく変わります。「印象が変わってきた」と感じたら、早めに受診してみましょう。

