いちごの栄養は?メディカルドック監修管理栄養士が栄養素・健康効果・保存方法について解説します。

監修管理栄養士:
寒河江 陽子(管理栄養士)
保育園栄養士や給食委託会社の栄養士として給食管理業務と食育活動に携わる傍ら管理栄養士資格を取得。現在は老人介護保険施設の管理栄養士として、栄養管理業務に従事。高齢者に向けた食事のサポートを軸に、その人らしい生き方を最後までできるように在宅復帰と在宅療養を支援できる管理栄養士を目指して活動している。
いちごとは?

いちごは、バラ科の多年草に分類される植物です。いちごは「ビタミンCの女王」と呼ばれるほど、美肌や免疫に関わる栄養素が豊富です。私たちが食べている赤い部分は、実は果実ではなく茎の先端が発達した「偽果(ぎか)」です。表面にあるツブツブのひとつひとつが、植物学上の本当の「果実」です。
いちごに含まれる栄養素

ビタミンC
ビタミンC(62mg/100g):抗酸化作用をもち、体内でコラーゲンの合成を助けるほか、皮膚や粘膜の健康維持、免疫機能のサポートに関わる栄養素です。厚生労働省が示す成人の1日あたりの推奨量は100mgとされています。いちごで補う場合は約160g(中粒で8〜10粒程度)が目安となり、日々の食事の中でビタミンCを効率よく摂取できる果物のひとつです。
葉酸
葉酸(90μg/100g):ビタミンB群の一種で、赤血球の形成やDNA合成に関わる栄養素です。成人の推奨量は240μg/日、妊娠を希望する女性や妊娠初期の女性は通常の食事に加えて400μg/日の付加摂取が推奨されています。いちご100gで成人推奨量の約4割を補うことができます。
食物繊維
食物繊維(総量約1.4g/100g):いちごには水溶性食物繊維のペクチンが含まれています。ペクチンは腸内でゲル状になり、便通を整えるほか、糖質の吸収を緩やかにする働きがあるとされています。食物繊維の目標量は18〜64歳男性で21g以上/日、女性で18g以上/日とされており、いちご100gで約1.4gを摂取できます。
カリウム
カリウム(約170mg/100g):体内のナトリウム排出を促し、体液バランスや血圧の調整に関わるミネラルです。18歳以上の目標量は男性3,000mg/日以上、女性2,600mg/日以上とされており、いちご100gで約170mgを補うことができます。腎機能が低下している方は医師の指示に従い摂取量を調整しましょう。
ポリフェノール
ポリフェノール(主にアントシアニン):いちごの赤い色のもととなる成分で、抗酸化作用をもつことが知られています。活性酸素の働きを抑える作用が報告されていますが、ポリフェノールには公的な摂取基準は設定されていません。日々の食事から果物や野菜をバランスよく取り入れることが大切です。

