
チョン・ジヒョンとカン・ドンウォンが初共演することでも話題を集めたオリジナル韓国ドラマシリーズ「北極星」の第8話と最終話(第9話)が10月1日に配信された。核戦争勃発が目前に迫る中、核爆弾発射を阻止するため水際で最後の力を振り絞るムンジュ(ジヒョン)と彼女をどこまでも守り抜くと決め実行するサンホ(ドンウォン)。これまで数々の絶体絶命のピンチを切り抜けてきた2人が迎えた最大の危機とその結末に、視聴者から大きな反響が上がった。(以下、最終話までのネタバレを含みます)
■「戦争を止めるんだ。僕がついてる」
「北極星」は、大統領候補だった夫・ジュニク(パク・ヘジュン)が暗殺されたことにより次期大統領候補として立つことになった元外交官のムンジュと、彼女を守るエージェント・サンホが直面する危機を描いたスパイサスペンス。
第8話では、ムンジュにジュニクの殺害教唆(きょうさ)とスパイの疑いが、サンホにもスパイの疑いがかけられ、2人は警察に追われることに。人けのない倉庫に身を隠した2人は互いへの思いを確かめ合った。
あまりにも厳しい現実を前に「今夜を切り抜けられたら一緒に逃げましょう」とすがるように言うムンジュ。だが、サンホは「あなたが最もあなたらしいのは、人々の平和と安寧を守るときだ。僕はムンジュさんを守る。だから、潜水艦の謎を解いて戦争を止めるんだ。僕がついてる」と温かく背中を押し、2人は再び強く抱き締め合った。
一方で、潜水艦を巡る巨大な陰謀もだんだんと明らかになってきた。最終話では核爆弾の存在と、その発射ボタンを握っている人物が明らかに。発射ボタンを積んだまま爆弾の有効圏内へ向かう貨物船の船上で、ムンジュとサンホが核戦争を止めるための最後の戦いに向かった。

■最後も時限爆弾…サンホを襲う最大の危機
船の上で、全世界を巻き込む陰謀の全てと、その根っこにあった一人の少女の切ない過去を知ったムンジュ。最後は船内のコントロールルームに仕掛けられた時限爆弾が、ムンジュとサンホの前に立ちふさがった。
それは特急車両に仕掛けられたのと同じ、圧力解除式爆弾。その場から離れられないサンホはムンジュが入ってこられないようコントロールルームへのゲートを閉め、覚悟の表情でムンジュを見つめた。
「止まらずに進んでほしい、真っすぐ。ずっと見せてくれ、ムンジュさんが進む道、ムンジュさんが会う人…」。ゲート越しにムンジュの頬に手を添え、努めて落ち着いた声で、諭すように一言一言口にするサンホ。その表情からは、最後まで爆弾解除に力を尽くそうとしているのか、あるいは最後には脱出を試みようとしているのかは分からない。サンホを残し、ムンジュが船外に連れ出される間も時限装置は1秒、また1秒と確実に0に近づいていく――。

■「とてつもなく壮大な愛の物語」
毎話のように絶体絶命の危機に陥り、それでもギリギリのところで切り抜けてきたムンジュとサンホに訪れた、最後にして最大の危機…。警告音が鳴り響く中、緊迫した状況にそぐわないほど落ち着いたサンホの表情と声が、かえってその後の最悪の展開を予想させる。
最終週は東アジアとアメリカを巻き込んだ戦争の危機を食い止めるため、ムンジュやサンホ、パク・チャンヒ(チュ・ジョンヒョク)がアンダーソン・ミラー(ジョン・チョー)と英語でやりとりする緊迫した会議シーンも注目を集めた。
全話配信され、視聴者からは「待って、涙が止まらない…」「ペク・サンホ、どうか…!お願い生きていて」「きっと生きてるよね?だってゲートが…」「生きてると信じたい!毎回『どうやって脱出したの!?』なペク・サンホだもの!」と、サンホの無事を祈る声が続々と上がる反響。
「とてつもなく壮大な愛の物語だった…」「チョン・ジヒョンとカン・ドンウォンに終始くぎ付け」「サンホがムンジュだけを見つめる視線が頭から離れない」と、初共演のビッグカップルが紡ぎ出したロマンスに感嘆する声も寄せられた。
「北極星」はディズニープラスのスターで全9話独占配信中。
◆文=ザテレビジョンドラマ部

