すぐに病院へ行くべき「くも膜下出血の前兆」
ここまではくも膜下出血の前兆となる症状を紹介してきました。
以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。
瞳孔に異常な症状がある場合は、脳神経内科・脳神経外科へ
まぶたが突然完全に下がる(眼瞼下垂)、または左右の瞳孔の大きさが違う(瞳孔不同)という症状は、動脈瘤が破裂寸前の動眼神経を直接圧迫していることを示す、最も危険な目のサインです。また、激しい頭痛や意識の変化、呼吸の異常(いびきなど)を伴う場合は、生命に関わる危機的状況です。これらの症状がある場合は、一刻を争うため、迷わず119番通報を行い、迅速な診断・治療が可能な脳神経外科または脳神経内科のある専門病院へ搬送してもらいましょう 。
受診・予防の目安となる「くも膜下出血の前兆」のセルフチェック法
・これまでに経験したことのない頭痛症状がある場合
・一時的な目のかすみや、軽いめまいを感じる症状がある場合
・特に心当たりのない血圧の急激な上昇や低下が続く場合
・片側のまぶたが急に垂れ下がった、または左右の瞳孔の大きさが違う場合
「くも膜下出血と目」についてよくある質問
ここまでくも膜下出血と目について紹介しました。ここでは「くも膜下出血と目」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
脳に異常があると目にどんな症状が現れることが多いですか?
村上 友太(むらかみ ゆうた)医師
脳の異常はしばしば目に様々な症状となって現れます。代表的なものは、目の動きや瞼(まぶた)に関する異常です。脳から眼球運動を支配する神経に問題が生じると、物が二重に見える(複視)ようになったり、まぶたが十分に持ち上がらなくなる(眼瞼下垂)ことがあります。実際、脳動脈瘤など脳内の異常が原因で、片目の眼瞼下垂や複視が起こるケースがあります。また、脳の視神経や視覚をつかさどる領域が圧迫・損傷されると、視野の一部が欠ける(見える範囲に黒い部分が生じる)、視力が急に低下するといった症状も現れます。さらに、脳圧の上昇や脳の膜(髄膜)への刺激によって、光を見ると眩暈や痛みを感じる(光過敏)症状が出ることも多いです。このように脳のトラブルは目の異常となって表面化することが多いため、目の症状から脳の病気が見つかるケースも少なくありません。

