新しい町に引っ越して約1年。中道あんさんが「畑仕事」を開始!? 何をきっかけに畑を始めることにしたのか、そこから学んだことはなんだったのでしょうか?

継続は、やる気や根性ではなく「設計」なんだと畑から学びました。
この土地に引っ越して1年が経とうとした12月。貸農園を借りました。
あれこれ考えた末に、決めたことではありません。
ある自己啓発書を読んで、「自分にできることは...」と考えて、「作物を作ることだ」という答えを導きだしたのです。
幸い、家から歩いて20分弱の場所に貸農園がありました。
しかも1区画1坪ほどの小さな畑。
すぐさま、連絡して借りられることに。
思いついてから3日もせずに契約しました。
こうして、人生初の畑仕事がスタート。
「農地を借りる」といっても大きなサイズだと始めるにも大きなエネルギーが必要です。
ものごとというのは、小さく始めるか、自分サイズに小さくする。
そうすることによって取り掛かりやすくなる。
ただし問題は、「続くかどうか」です。
よく「やる気さえあれば、できる」という人がいますが、意思の力ほどあてにならないものはないと思っています。
・ダイエットしたいけれど、甘いものはやめられない
・ブログを読んで欲しいけれど、毎日書くのはしんどい
つまり、「続けるのは、面倒くさい」これが現実ではないでしょうか。
私が借りた畑でも周囲を見渡すと、直径20センチ以上までに成長した大根、さらにスティックブロッコリーの花茎(とう)が伸びきり黄色い花を咲かせていたり、夏のトマトが収穫されずに黄色状態でたわわに実っていたりという、放置されたままの畝も目立ちます。
とっかかりは小さい方が動きやすいのですが、その分、重要度が低くなる傾向にあると思います。
たとえば、目覚めに、白湯を飲む。窓をあけて大きく深呼吸する。
これらは、小さいけれど、健康的な習慣です。
でも、「あっ、忘れちゃった」「まぁ、明日やろう」。
そのうち、「思いつたときでいいや」、そして、やらなくなる。
このパターンで人は続かなくなるものです。
とくに、冬の畑は草抜きも、水やりも必要ありません。
借りたのはいいけれど、いかなくてもいい。
これが、「やらなくなる理由」だと思うのです。
なので、これを回避するために
「とりあえず畑に行くにはどうしたらいいのか?」を考えました。
やったことは、シンプルです。
畑に行くという「小さなこと」に別の「小さなこと」をくっつけました。
①犬の散歩コースに畑ルートを組み込む
②お気に入りのカフェの帰りに畑に寄る
③ブログのテーマに畑仕事を加える
こうやって、普段やっていることとセットにしておけば、週に何度かは自然に畑へ足が向かいます。
これがいちばん簡単な方法です。
最初の2カ月はほとんど収穫ができませんでしたが、寒さが和らぐと、ほうれん草や小松菜、サラダ菜がすくすくと育って、ひとり暮らしの食卓に彩りを添えられるようになりました。
ところで、春になれば雑草の成長が早くなり、猛暑の中で水やりや草むしりは肉体的に非常に厳しくて、通うのが苦痛になりそうです。
そして、丹精込めて育てた野菜が、虫に食いつくされたりする可能性も大きいです。
すでに冬なのにアブラムシが発生して驚いた経験があります。
でもひとつ確かなのは、継続は意思ではなく設計だということ。
継続を意思の力で成功させるのは、難しいです。
やる気に頼らず、「いつもの行動にくっつける」。
それだけで、達成感が生まれ、小さな成功体験が積み重なります。
続けたいことがあるなら単独で置かないこと。
日常の中に組み込む。
それが一番確実な方法だと思います。
中道あん
「女性の生き方ブログ!50代を丁寧に生きる、あんさん流」主宰。Ameba公式トップブロガー。20代で結婚、2男1女を授かる。結婚22年で夫と別居。55歳「自分らしく生きたい女性のための発信塾」を起業。4歳になるイングリッシュコッカースパニエルと日々の暮らしを楽しんでいる。著書に『ビバ!還暦 60歳海外ひとり旅はじめました』(主婦の友社)、『昨日とは違う明日を生きるための 新しい幸せの始め方』(KADOKAWA)、『50代、もう一度「ひとり時間」』(三笠書房)などがある

