忘年会シーズン、22時の門限を守らない恭司。電話をかけるも彼は逆ギレし、「家で寝ているだけ」となおを侮辱する。ついに何かが切れたなおは、外が暴風雨になる中、玄関のドアチェーンを力強く差し込むのでした。
今日も門限を平気で破ろうとする夫
「22時には帰ってきて」そう約束していたまさにその時刻。スマホの画面には、恭司からの連絡は一切ありません。
私はスマホを手に取り、彼に電話をかけました。 呼び出し音が長く続いた後、ガヤガヤとした騒音とともに、呂律の回っていない声が聞こえてきました。
「……もーしもーし?」
「恭司、今どこ? 22時だよ。帰る時間でしょ」
「ああ?なおか。今さ、まだ店なんだよ。ほら、元上司の松本さんが離してくれなくてさー」
後ろで誰かの笑い声が聞こえます。
「さっき言ったよね? 22時過ぎたらチェーンかけるよって」
「……ええー? 固いこと言うなよ」
「門限は守るって言ったよね」
「わかった、わかったって。すぐ帰るから。じゃあな」
ブチッと電話が切られました。
私の忠告は届かなかった
そこから、1時間が経過しました。23時。雨音はさらに激しくなり、窓ガラスがガタガタと震えています。 再度電話。……出ない。3回目でようやく繋がりました。
「……恭司?」
「おー、なお。今ね、代行待ってるところ……」
明らかにさっきより声が重い。さらに飲み足したのでしょう。
「まだ店にいるの? さっき『すぐ帰る』って言ったよね?」
「……うるさいなあ。俺だって付き合いがあるんだよ。お前みたいに家で寝てるだけじゃねえの」
その言葉に、私の中でプツンと何かが切れました。
「……わかった。もうチェーンかけたから。帰ってこなくていいよ」
「え? 帰らなくていいの?じゃあ俺もう1軒いこうかな~」
彼は私の言葉の意図を理解していないようでした。

