久留米市美術館入り口/筆者撮影
今回は、わたしが実際に足を運んで感じた「分からないからこそ楽しい」美術鑑賞の魅力と、心ときめいた作品たちについてレポートします!2026年春のお出かけの参考になればうれしいです。
噴水と彫刻がお出迎え!久留米市美術館への道のり
美術館へのアクセスはシンプル。西鉄久留米駅から歩いて約15分ですが、道なりにほぼ真っ直ぐなので、地図を片手にのんびり歩けば土地勘がなくても迷わず到着できます。JR久留米駅からはバスで約15分、西鉄久留米駅からもバスで5分ほど。有料駐車場もあるので、わたしが行った日は車で来ている方が多い印象でした。
美術館の敷地に入ると、清水多嘉示の彫刻《みどりのリズム》がお出迎えしてくれます。その奥には円形の噴水、通称「ペリカン噴水」があり、水面がキラキラと輝いていました。園内の庭園には季節の花々が植えられていて、散歩を楽しむ人も多く、とても和やかな時間が流れていきます。展示室に入る前から、開放的な空気に癒やされますよ。
清水多嘉示《みどりのリズム》1951年/筆者撮影
チケットを購入して入場すると、作品との距離の近さに驚きました。ほとんどが至近距離で鑑賞できる状態だったので、絵の具の厚みや筆の勢い、キャンバスの質感までもが手に取るように分かります。「この色は後から重ねたのかな」「ここで筆を止めたのかな」と、画家の息遣いまで伝わってきそうで、作品と対話しているような贅沢な感覚に浸れました。
「正解を求めなくても楽しめる」と抽象画が教えてくれた
今回の展示では抽象画が多くチョイスされています。そこで「抽象画って何を楽しめばよいか分からない……」と不安に思う方もいるかもしれません。わたしも同じ気持ちでしたが、作品の前に立ってみると、その不安はすぐにワクワクへ変わりました。
「美の新地平―石橋財団アーティゾン美術館のいま」展の入口/筆者撮影
キャプション(説明文)が少なめだからこそ、自分だけの想像力がどんどん膨らんでいくんです。「この色の組み合わせはポジティブな感じがする」「似た図形が連続していて面白い」など、直感だけで楽しんでも何も問題ありません。もし正解や事実が知りたくなったなら、帰り道にスマホで調べれば大丈夫。その場で「正解を分かっていなきゃ」と身構える必要はないと思います。
分からないという状態さえも楽しみの1つ。芸術は必ずしも知識で観るものではなく、解釈の幅を許されている自由なものなんだと改めて気づかされました。
