毎日ドリル 脳トレクイズに挑戦
「ただの風邪」のはずが…3歳目前の息子が突如“脳死”に。自分を責め続ける女性を救った「意外な言葉」

「ただの風邪」のはずが…3歳目前の息子が突如“脳死”に。自分を責め続ける女性を救った「意外な言葉」

現実を受け入れられず、会いに行けない期間も

 河原さん家族 結果的に三男は3か月半、脳死状態のまま生き続けていたが、その期間、河原さんの絶望は日に日に大きくなり、前向きでないといけないというのを自分に強いるのもつらかったと語ってくれた。

「最初は目をさますと信じていました。夫は絶対助からないと思っていたそうですが、私は何か方法があると思って、3か月半、脳に効くとされるサプリを使ってみたり、マッサージをしてみたり、いろいろと試してみました。でも心のどこかではやっぱり死んでしまうんだろうなとは思っていたのだと思います。

他の人からはよくそんなことするねって言われるかもしれませんが、現実を受け入れられなかったからか、シーズンがいっぱいある海外のドラマを見て、疲れたら寝るとか、最初は子どもの病室に行ってたけど、だんだん逆に会いにいけなくなったり……心の準備をする期間があったからこそ、よかったと言える部分もありましたが、最悪な状況がこれから起こるかもという覚悟をしていくことを無意識的に拒否していたのかもしれません」

 ー人の命を人はどうしようもできない。その無力感を痛いほど実感した河原さん。そしていよいよ、別れの時がやってくる。尿が出なくなり、多臓器不全に陥り、ここから1、2日で亡くなるという宣告を受け、心臓はまだ動いているが、人工呼吸器をいつ外すかという決断をすることになった。

「医療ドラマでは、人が亡くなる瞬間ってとても騒がしくてドラマチックな描き方が多いですが、私たちの場合はただ静かに、我が子の心臓が止まるのを見守るという感じで、人が死ぬ時ってこんなに静かなんだと思いました」

救われた“知人の一言”

 亡くなった三男は、他の兄弟と歳が離れていたこともあり、家族みんなに愛されていた存在だった。それから夫は、三男の写真や動画だけでなく、話題にあげることすら避けるようになり、次男は精神的に荒れ、人に迷惑をかける行いをしてしまう時期もあったという。

「悪気なく『あと二人も子どもがいるんだからいいじゃない』と言われたこともありますが、三男を失った痛みは今もまだ乗り越えたとはとても言えません。同じ家族でも、三男の死の受け止め方がまったく違うからこそ、ぶつかる部分もあります。

風邪が原因で亡くなっているので、もし私がお店やってなかったらとか、もしこの人に会わせてなかったら風邪を引かなかったんじゃないか? とか、三男の死を納得してるはずなのに、何かの拍子で、後悔の念が浮かび上がってくる瞬間はまだあるし、これは一生続くのだと思います」

 母親という立場だからこそ、自分を責め続けなければならないのでは? という罪悪感に、しばらくの間、苛まれたそうだ。そんな時、救われたのが何気ない他者の一言だったという。

「亡くした直後は、自分でも驚くほど何もできない時期がありました。我が子が死んで、命の重みを知ったからこそ、自分もちゃんと生きないといけない、時間を無駄にしてはいけないという想いとは裏腹になって、ずっと自分を責めていました。そんな時に『“何もしていないこと”をしているんだよ』と言われて救われたんです。自分を責めなくていいなと初めて思えました」



配信元: 女子SPA!

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