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「ただの風邪」のはずが…3歳目前の息子が突如“脳死”に。自分を責め続ける女性を救った「意外な言葉」

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「子どもの死」を経験した親として、はじめたこと

 『ママ、ぼくがきめたことだから』(文/河原由美子・絵/レイナ) 罪悪感から解き放たれた河原さんは、そこから新たな境地に辿りつく。三男の死を絵本にして伝えるという活動だ。2020年9月に『ママ、ぼくがきめたことだから』という絵本を出版したが、どのような想いがあったのか?

「私もそうでしたが、お子さんを亡くした母って、やっぱり自分のせいで亡くなったと思うんですよね。後悔のポイントが多いというか、流産だったらもっと動かなければよかったとか、病気だったら自分が健康に産んでいたらよかったとか。

でもある日、人って自分の人生でやりたいこと、やらなきゃいけないことがあって産まれてきたと仮定したら、息子が3歳で亡くなったことや、私が子を亡くすという経験も何か意味があったんじゃないか? と思ったんです。私にも三男にも何かの使命があるとしたら、3歳で亡くなるということも、その子が生まれる前に決めてきたことなんじゃないか? そしてその経験を多くの方に伝えることが、私の使命なんじゃないかって」

 三男が3歳という短い人生を生き、終えるということ。そして母として、その経験をすること。それは生きている人間のせいではなく、そういう人生を自分たちそれぞれで決めてきた。そう思うことで、河原さんは「子どもの死」を初めて受け入れることができたという。

 そして悲しみに囚われ、そこから身動きが取れなくなっている誰かにも伝えたい。その真摯な想いが身を結び、絵本出版へと漕ぎ着けた。現在は、河原さん同様に子どもを亡くしたママの自助グループを立ち上げ、活動を継続しているという。

 三男が教えてくれた命の尊さは、河原さんの活動によって、今日も誰かの心に生き続けている。

<取材・文/SALLiA>

【SALLiA】
歌手・音楽家・仏像オタクニスト・ライター。「イデア」でUSEN1位を獲得。初著『生きるのが苦しいなら』(キラジェンヌ株式)は紀伊國屋総合ランキング3位を獲得。日刊ゲンダイ、日刊SPA!などで執筆も行い、自身もタレントとして幅広く活動している



配信元: 女子SPA!

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