負担の第1位は「宿題・学習サポート」。自身の働き方以上に“子どものケア”が重荷に

Q8. 小学校入学後、新たに「不安・負担・困難」と感じるようになったことは何ですか(複数回答)
入学後に新たに感じた不安・負担では、「宿題・学習のサポート(56.9%)」が最多となり、「仕事の調整(24.9%)」を大きく上回りました。さらに「最も困難なこと」としても同項目(19.8%)が1位に。
また、次いで「持ち物・連絡事項の管理」「登下校の安全管理」が続き、園時代にはなかった「子どもが自分で自分のことをする」ことへのサポートという、保護者の日々のタスクが純増していることを示しています。

Q9. 前問のうち、もっとも「不安・負担・困難」と感じたことをお選びください
「小1の壁」は仕事との両立の問題として大きな枠で語られることが多いものの、同調査では、家庭内での学習・学校生活のサポートや管理が保護者の時間を圧迫し、最も大きな負担となっている実態が明らかになりました。
約5割が「自由時間の減少」を実感。理由は日々の“子どもとの伴走”

Q10. 小学校入学前と比べ、あなた自身の自由時間はどう変化しましたか
小学校入学前と比べ、約5割が自由時間の減少を実感したと回答。理由の上位は「習い事・放課後対応(30.4%)」と「宿題・持ち物管理などの学習サポート(30.3%)」。
一方、「働き方の変化」は5.7%にとどまっています。

Q11. 自由時間が「減った」と回答した方は、主な理由をお選びください(複数回答)
自由時間減少の主因は転職などの大きな変化ではなく、日々の細かなサポートの積み重ね。入学を機に、子育てが“預ける”から“伴走する”スタイルへ移行し、幼児期よりもむしろ子育てにかかる時間が増えている実態がうかがえます。
小学校入学を堺に約4人に1人が働き方を変更

Q12. 現在、あなたは働いていますか/Q13. 現在の勤務形態を教えてください
調査対象の約85%が就労中である一方、小学校入学を機に働き方を変えた人は23.7%にのぼりました。

Q14. 小学校入学のタイミングで、働き方に変化はありましたか。もっとも近いものを選んでください(1つ)
多くが就労を継続しながらも、約4人に1人が働き方の見直しを経験しており、小学校入学がキャリアに影響を及ぼしている実態がうかがえます。
働き方変更の背景は子どもの「送迎・習い事」「体調や情緒面の配慮」から

Q15. 前問で働き方に変化のあった方にお聞きします。働き方を変えた理由として当てはまるものをお選びください(複数回答)
働き方を変えた理由としては、「送迎や習い事のサポート(24.4%)」に次いで、「子どもの体調・情緒面への配慮(21.8%)」が上位に挙がりました。
子どもへの物理的・精神的なサポート時間の確保を考えた時に、これまでの働き方や職場環境では難しいと感じた保護者が多いという実態がうかがえます。
約6割の保護者が「小1の壁」を実感

Q16. あなたは「小1の壁」を感じましたか
約6割が小1の壁を実感している結果に。一方で、「あまり・全く感じなかった」は約4割となりました。
感じ方には個人差があるものの、多くの家庭にとって入学期が大きな転換点となっています。
【小1の壁】対策のカギは「放課後の活用」と「関わり方の見直し」

Q17.「小1の壁」を乗り越えるために、実際に行ったことをお選びください(複数回答)
壁を乗り越えるための対策(複数回答)として最も多かったのは、「学童・放課後サービスの活用(34.5%)」でした。次いで、「子どもとの関わり方の見直し(22.0%)」「働き方の調整(19.4%)」が続いています。
転職・退職等、大きな生活スタイルの変化を伴う必要を避けるために、外部サービスを利用することの重要性がうかがえます。
壁の正体は「学習・生活管理」と「子どもの変化」

Q18. あなたが感じた「小1の壁」は、主に何が原因だったと思いますか(複数回答)
「小1の壁」を感じた原因の第1位は「宿題や持ち物管理(42.3%)」、第2位は「生活リズムの変化(35.0%)」、第3位は「疲れや情緒面の変化(32.1%)」でした。
一方で、「職場の制度や理解不足」は6.1%にとどまり、保護者自身が仕事の調整をした上で、家庭内での学習管理や子どもの心身の変化への対応が、小1の壁と言われる負担の大きな要因となっている実態が明らかになりました。
これから小学校入学を迎える保護者へ
小1の壁を経験した保護者に、これから入学を迎える家庭へのアドバイスを尋ねたところ、学習面のアドバイス以上に、「親の心の持ちよう」や「家庭を安心できる居場所にすること」の大切さを訴える声が多く寄せられました。
特に、「完璧を求めない」「子どもを信じて見守る」「家を心の安全基地にする」というキーワードが目立ち、生活リズムが激変する1年目だからこそ、親がどっしりと構え、子どもの情緒を支えることが、結果として安定した学校生活に繋がったという実感が語られています。
保護者の声(自由記述より・抜粋)
・入学からGWまでは子どもも必死に頑張っています。まずは楽しく登校できることだけを意識して、家はとにかく「心の安全基地」にしてあげることを意識しました。
・「もう小学生なんだから」と圧をかけるよりも、これまでできた成功体験を言語化して自信を持たせてあげてください。親の不安は伝染するので、親はどっしり構えているのが一番です。
・学習面や持ち物のチェックなど、親が介入しなければならない場面が想像以上に増えます。完璧を目指さず、家電や外部サービスを頼って親の余裕を確保することをお勧めします。
・小1の壁は案外子どもはしなやかに乗り越えていきます。共働きだと、親の方が分厚い壁に当たると思います。はじまればなるようにしなならないけれど、夫婦の会話を大切に2人で乗り越えたら子育てが楽しくなると思います。
【調査概要】
・調査名称:小1の壁に関する意識調査
・調査対象:小学校入学を経験した子どもを持つ保護者835名
・調査期間:2026年2月17日〜2月23日
・調査方法:インターネット調査
・出典:feileB
feileB
https://feileb.jp
(マイナビ子育て編集部)
