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「脳室内出血」で起こる“3つの症状”とは?生存率と原因も医師が解説!

「脳室内出血」で起こる“3つの症状”とは?生存率と原因も医師が解説!

脳室内出血とは?メディカルドック監修医が脳室内出血の症状や特徴・原因・検査方法・余命・生存率・治療法などを解説します。

佐々木 弘光

監修医師:
佐々木 弘光(医師)

医師、医学博士。香川大学医学部卒業。奈良県立医科大学脳神経外科に所属し、臨床と研究業務に従事している。現在、市立東大阪医療センターに勤務。脳神経外科学会専門医、日本脳神経血管内治療学会専門医、脳卒中学会専門医、の資格を有する。

「脳室内出血」とは?

脳の中には「脳室」と呼ばれる部屋(空間)がいくつか存在します。専門的には「側脳室」「第三脳室」「第四脳室」、などと名前がついていて、それぞれの部屋は連続的につながっています。そして「脳室内出血」とはその名の通り、この空間の中で出血が生じる病気のことです。従って、脳そのもの(脳実質)の内部で出血し、脳細胞を直接的に破壊していくような、いわゆる脳(内)出血とは少し様子が異なります。しかし仮に脳細胞が直接破壊されなかったとしても、脳に与える影響は甚大です。ここでは脳室内出血についてその症状や原因などについて詳しく解説していきます。

脳室内出血の代表的な症状や特徴

脳や脊髄は硬膜と呼ばれる膜に覆われ、膜の中は脳脊髄液と呼ばれる透明な液体で満たされています。スーパーなどで売られているお豆腐のパックで例えると、パックが硬膜、お豆腐が脳、中に満たされている水が脳脊髄液、とイメージしていただければわかりやすいかと思います。そして脳室の中もこの脳脊髄液で満たされています。脳脊髄液は成人で約150mlの量に保たれており、1日あたり約500ml程度、産生されます。つまり脳脊髄液は産生と排出を繰り返しながら循環し、1日あたり3-4回程度入れ替わっていることになります。そしてこの循環が滞りなく行われることによって我々の脳細胞は常に保護され、意識も覚醒した状態が保たれています。脳室内出血は、主にこの脳脊髄液の空間に向かって出血が生じることになります。

急激な頭痛、嘔吐

脳脊髄液の許容量を超えて脳室内に出血が充満してしまうことで、頭の中の圧力が急上昇し、突然の頭痛や嘔吐などの症状を生じます。急激な症状が現れた場合は、脳神経外科や救急科のある医療機関を直ちに受診する必要があります。

意識障害

脳室内出血の量が多い場合は、脳脊髄液の循環(排出)が阻害されて頭の中に脳脊髄液がたまって、脳室が膨らんで拡大する「水頭症」と呼ばれる状態になることがあります。専門的には「急性閉塞性水頭症(非交通性水頭症)」と言われ、この状態になると意識不明になり、極めて危険な状態になります。一刻を争う緊急事態ですので、救急車を要請してください。

運動麻痺や感覚障害

脳室内出血だけという状態と少し異なりますが、脳の中で視床や小脳、脳幹と呼ばれる脳室に近い個所から出血すると、出血の一部が脳室の中に流れだして脳室内出血(脳室内穿破:のうしつないせんぱ と言います。)になります。この場合、視床や小脳の損傷に伴う麻痺や感覚障害、めまい、ふらつきといった関連症状を認める場合があります。

配信元: Medical DOC

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