【新生児】脳室内出血の主な原因・治療
原因:脆弱な組織と止血異常
新生児の脳室内出血の多くは低出生体重児、特に出生体重1500g未満の極低出生体重児に生じます。低出生体重児は胚芽層と呼ばれる脳室内の組織が脆弱で、脳血流や低酸素などの変化によって出血するといわれています。また、ビタミンK欠乏症や先天的な止血機能の異常を有する疾患(血友病、血小板減少症など)もリスクとなります。
水頭症に対する治療
新生児の場合でも成人と同じように、脳室拡大を伴う水頭症は重症であるため、水頭症を解除するための脳室ドレナージ術を行う場合があります。さらに二次性水頭症を生じる可能性もあり、その場合は、少し成長を待ってから前述のシャント手術や内視鏡手術を行うこともあります。
脳室内出血の後遺症・余命・生存率
成人の場合の後遺症
脳室内出血単独での後遺症の特徴としては、意識障害を伴うような重症出血であったかが重要です。日本の統計資料によると、重症の脳出血ではドレナージ手術で一定の効果があったとされるものの、意識障害が遷延して寝たきり・介護状態となる患者さんが多かったとされます。意識障害を伴う重症なものは余命や生存率も低くなる傾向にあるといえます。
新生児の場合の後遺症
新生児における脳室内出血の重症度はGrade 1-4に分類されます。脳室拡大や脳実質の出血を伴うようなGrade 3-4は重症で予後不良とされ、後遺症が残る確率も30~50%以上とされています。死亡率は5-10%、出血後に水頭症へと進行する可能性は5-20%とする報告もあります。

