「脳室内出血」についてよくある質問
ここまで脳室内出血について紹介しました。ここでは「脳室内出血」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
脳室内出血は完治するのでしょうか?
佐々木 弘光(医師)
基本的に脳出血は時間がたてば自然に吸収され、最終的にはなくなります。しかし急性期に水頭症を生じる場合は緊急でドレナージ術が必要となりますし、慢性期に二次性の水頭症を来す場合はシャント手術や内視鏡手術が必要となる場合もあり、脳への影響は甚大です。また脳室内出血の原因となる疾患によっては、クリッピング術、塞栓術、摘出術、バイパス術など様々な外科治療が検討される場合もあります。
まとめ
ここまで脳室内出血について解説してきました。成人、新生児ともに様々な原因があり、治療の方法も異なります。しかし急激な変化によって緊急手術を要する場合もあります。これらの疾患は脳神経外科で対応します。予防方法についても一概には説明できませんが、成人の方は普段から生活習慣病の予防に努めることがおすすめです。新生児の場合も、かかりつけの産婦人科の先生としっかり相談していきましょう。
「脳室内出血」と関連する病気
「脳室内出血」から医師が考えられる病気は18個ほどあります。
各病気の詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
内科系
高血圧症
脂質異常症糖尿病メタボリックシンドローム肝機能障害
腎機能障害
睡眠時無呼吸症候群脳神経系
脳出血くも膜下出血脳動静脈奇形
もやもや病脳腫瘍急性閉塞性水頭症
二次性水頭症
産婦人科・小児系
低出生体重児
ビタミンK欠乏症血友病血小板減少症
成人の場合は生活習慣病の予防が脳室内出血の発症予防につながる可能性があります。子供の場合には出生体重の低さや先天性疾患の影響で発症する可能性があり、年齢によって発症原因は異なります。
「脳室内出血」と関連する症状
「脳室内出血」と関連している、似ている症状は11個ほどあります。
各症状の詳細についてはリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
成人の突然のサイン
頭痛嘔吐めまい意識障害
運動障害
新生児のサイン
活気がない
皮膚色が悪い
哺乳力が弱い
反射が増加する
無呼吸
痙攣発作
症状の特徴としては、いずれの症状も突然発症するということが挙げられます。新生児が脳室内出血した場合には、いつもと様子が異なることから気づかれるケースが多いです。これらの症状が見られる場合には、すぐに医療機関を受診するようにしてください。
参考文献
脳卒中治療ガイドライン2021
脳卒中データバンク2021
脳神経外科学Ⅰ~Ⅲ
菅野啓一. 新生児頭蓋内出血. 周産期医学 Vol.46 増刊号/ 2016 713-717
石黒秋生. なぜ早産児では脳室内に出血しやすいのか. 周産期医学 53(増刊): 327-329 2023
山田直史. なぜ超早産児では生後72時間までに脳室内出血が起こりやすいか. 周産期医学 53(増刊): 330-333 2023
宮嶋雅一ら. 未熟児脳室内出血と出血後水頭症の周術期管理.脳神経外科ジャーナル 22: 276-282, 2013.
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