ドローン空撮が切り取る“東京の川” 自然が見つめてきた歴史と文化を読み取る<川島明とニッポンの川をドローンする。>

ドローン空撮が切り取る“東京の川” 自然が見つめてきた歴史と文化を読み取る<川島明とニッポンの川をドローンする。>

「川島明とニッポンの川をドローンする。」
「川島明とニッポンの川をドローンする。」 / (C)BSテレ東

麒麟・川島明がナビゲーターを務める「川島明とニッポンの川をドローンする。」(BSテレ東)が、10月3日(金)深夜0時より4週連続で放送。大都会を流れる川にドローンが飛び、4K高精細映像でその源流までの道行きを旅していく。古川・渋谷川をたどるなかで、“川”とともに築かれてきたさまざまな日本の文化が見えてくる。

■東京のど真ん中にある船溜まりの由来

4K高精細映像でも放送される同番組。番組冒頭から、さっそく東京湾上空からの迫力あるドローン映像が目に飛び込んでくる。自由な機動で新しい角度から景色を切り取り、普段見ている光景の新たな魅力を発見できるドローン撮影。今回は東京湾に合流する「古川」から、旅がスタートするようだ。

ナビゲーターを務めるのは、やたらと“川”部分を強調して自己紹介する川島。東京湾から古川をさかのぼるとすぐに行きあたるのが「浜崎橋ジャンクション」で、ドローンはそこからグッと高度を上げる。

ドローンでしか見られない上空から見ると、高速道路を走る多くの自動車や電車、東京モノレールといった交通機関が忙しなく駆け巡っているのが見えた。穏やかに流れる古川だが、その上には間違いなく大都会・東京の喧噪がある。両極端な映像で不思議な感覚を得ていると、ドローンはさらに川をのぼって金杉橋へ。

芝浦・金杉橋の近くには、屋形船が並ぶ船溜まりがある。なぜ東京のど真ん中にそんな船溜まりがあるのか、知っているだろうか。その答えを、1857年に描かれた歌川広重の「名所江戸百景 金杉橋芝浦」に見ていく。

■高度経済成長を見つめてきた古川

さまざまな物語と歴史を運んできた古川。たとえばそれは、古川沿いにある白金エリアの“町工場”の数からも見て取れる。1949年創業の小宮山製作所というネジ工場の2代目・小宮山さんに話を聞くと、話は明治時代にさかのぼるらしい。

赤羽橋あたりに海軍の兵器工場や、東京ガスの前身である「東京瓦斯会社」が設立されたのが1885年。ネジやバルブなどが大量に必要となった関係で、そうした部品を納入する町工場が急増したという。

「うちは昭和24年(1949年)創業で、朝鮮戦争の特需があったからすごい忙しかったみたい」など、小宮山さんの言葉通り高度経済成長の活気で大きくにぎわったのもその頃。ただその代償もまた、大きかった。

「古川はもう、生活排水を流し込まれちゃってた」「メッキ排水を流したりして、夏場なんかは臭いがひどかった」と当時を振り返る小宮山さん。高度経済成長期は環境意識がなく、結果として東京の成長とともに古川の景観は失われていく。

かつての美しさを失ってしまった古川だが、現在は少しずつ浄化対策も進められているという。成長とともに見失ってしまっていた“古き良き景観”を取り戻そうと、現在は白金公園の近くに「親水テラス」を構えるなど対策がおこなわれているようだ。

東京の街を走る古川をたどるなかで、日本の地理的歴史や環境意識の現在を知ることができる「川島明とニッポンの川をドローンする。」。初回は10月3日(金)深夜0時から放送となる。

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