
WBCの敗戦の余韻さえも、美しさで塗り替えてしまうーー。今回の大会で静かに注目されていた“もうひとつの主役”がある。それが、村上宗隆の「肌」だ。
グラウンドでは一球ごとに勝敗が揺れ動く一方、SNSでは思いがけない視点からの関心が広がっていた。村上宗隆の肌のコンディションである。
「なぜこんなにきれいなのか?」
という疑問は瞬く間に拡散し、スポーツの枠を超えて、美容トピックとして語られるまでになった。
この流れを加速させたのが、美容インフルエンサー・丸の内OLの憂鬱さんの投稿だ。彼女はSNSで「ヤクルトの選手にはヤクルト化粧品が配布されている」と言及。その説得力のある言葉は大きな反響を呼び、“ヤクルト美肌説”は一気にトレンド入りした。
さらに彼女自身が「初回で全品を買い揃えた」と明かしたことで、美容感度の高いフォロワーたちが一斉に反応。「あの肌に近づきたい」という動機から、ヤクルト化粧品を探す動きが広がっていった。
ヤクルトといえば乳酸菌飲料のイメージが強いが、化粧品事業も長年展開しており、「内側からも外側からも整える」という思想を持つ。関係者の間では、選手にスキンケアアイテムが提供されているという話も以前からあって、村上選手の美肌はそれを裏付ける“答え合わせ”のようにも受け止められている。
そして何より説得力を持つのは、その“結果”だ。村上選手だけでなく、内山壮真選手もヤクルト入団後にメキメキと美肌になったと指摘されている。強い紫外線、屋外での長時間練習、乾燥した遠征環境--肌にとって過酷な条件下でも、ヤクルトの選手たちは、つややかで均一な肌を保っているように見える。
もう一人、この“美肌アスリート”というトレンドを象徴する存在が、大谷翔平だ。彼はコーセーのハイブランド「コスメデコルテ」のグローバル広告に起用されており、代表的プロダクトが「リポソーム アドバンスト リペアセラム」。2023年から展開されているこのキャンペーンは、“回復”をキーワードに、アスリートと美容の親和性を強く印象づけた。
美容ライターが語る。
「大谷翔平選手本人も当然、コスメデコルテを使っているでしょうね。結局、美肌って、惜しみなく“いいもの”を毎日使えるかどうかなんです。継続と質、それに尽きます」
トップアスリートのコンディション管理は、食事やトレーニングだけではない。肌という“もうひとつのパフォーマンス”も、可視化され、評価される時代にきている。
勝敗は記録に残る。しかし、画面越しに焼き付いた“あの肌”の印象は、それ以上に人々の記憶に長く残るのかもしれない。
強さと美しさ。その境界線は、いま野球の世界で確実に溶けはじめている。
(小津うゆ)
