●有益な発信にはインプットが不可欠
『企業法務1年目の教科書』シリーズは、法律書なのに読みやすい。そのわけは、読者のことを想像して100回以上読み返し、ブラッシュアップしているからだ。分かりやすさを追求すべく、一度執筆した後の編集・リライト作業に多くの時間を割いているという。きちんと業務に落とし込めるよう、抽象論に終わらず、具体例やケーススタディも盛り込む。
「自分が今悩んでいることの多くは、他の誰かにとっては既に解決済みのことのはず。自分が過去に悩んだことについて解決法を発信すれば、後の人たちが同じように悩まなくて済む」
実務では、目の前のクライアントの力になれることにやりがいを感じる。一方で、本を出版したことで、自分の情報発信が、顔の見えない多数の人の力になれることを知った。より有益な情報をアウトプットできるよう、インプットも欠かさない。セミナーの質疑やアンケートで需要を掘り起こし、Twitter(現X)でも「弁護士ハバノ」として、未知の人たちと繋がり、発信のみならず、情報の収集を行う。
「情報を発信すればするほど、むしろ情報が集まってくる。多くの人に知ってもらったことで情報を発信しやすくなりましたが、より有益な発信ができるよう勉強を続けていきます」。企業法務担当者にとっての“先生”は、誰も取り残さない。
【プロフィール】
はばの・なおと 中央大学法学部卒業、東京大学法科大学院修了、フォーダム大学ロースクール(LL.M.)修了。一般企業法務(ジェネラル・コーポレート)を中心に、M&A、ファイナンスなどの案件を幅広く取り扱う。近年は特に企業間紛争の取扱いが多い。著作や講演等を通じた実務ノウハウの発信にも力を入れている。

