40代オトナ女子、週末は「アート散歩」の季節です!【銀座・丸の内】おすすめスポット3選

40代オトナ女子、週末は「アート散歩」の季節です!【銀座・丸の内】おすすめスポット3選

ようやく秋の気配を感じられるようになってきた今日このごろ。10月上旬は銀座・丸の内エリアで、奥深きデザインの世界を楽しめる展覧会が開催されています。今週末のお出かけプランに加えてみてはいかがでしょうか? 銀座勤務で銀座通のライターKがご案内します。

Tsu-tsu-mu展/松屋銀座

Tsu-tsu-mu展 KV aiboパッケージ ©Sony Group Corporation

まずご紹介したいのは、松屋銀座の開店100周年を記念した日本デザインコミッティー主催の展覧会、「Tsu-Tsu-mu展 世界を優しく繋ぐデザインの作法」です(現在開催中で松屋銀座8階イベントスクエアで10月13日まで)。



「隔てる」や「仕切る」という言葉に比べて、どこかやさしく柔らかい印象がある「包む」。この展覧会では、「包む」という行為に、内と外を、さらに周囲を思いやる「ケア(配慮、気遣い)」の意味合いを重ね、デザイン手法としてとらえ直した作品や事例など約90点を紹介しています。

「小籠包 食べる瞬間まで熱々に蒸す」

「ECLISSE 今日はどんな光にしましょう」

「たまごつと そのまま飾れる。保管できる」

自然のなかに存在するものや日用品から、身近な食べ物、優れたデザイナーたちが手掛けたインテリア、日本古来の文化にいたるまで、あらゆる「包む」が集まった空間は、見ているだけで楽しいんです。

プロダクトデザイナー柴田文江氏

建築家の隈研吾、プロダクトデザイナーの深澤直人や柴田文江の他、グラフィックデザイナーの佐藤卓、日本デザインセンター代表の原研哉など8人の「包む」にまつわるインタビューも公開されています。





見終わった後は、ブックカフェ「Tsu-tsu-mu café」で展覧会の余韻に浸るのもおすすめ。名だたるデザイナー、建築家たちが影響を受けた書籍や、本展覧会の図録も手に入ります。7階のセレクトショップ「デザインコレクション」では、展覧会に登場するプロダクトを実際に購入することも可能。デザイン好きは必訪のスポットです。

会場内には贈り物の包装紙や、無印良品の家電など、さまざまな「Tsu-tsu-mu」が、オーガンジーの布で柔らかく仕切られた空間の中に展示されています。デザイナーへのインタビュー映像では、彼らならではの視点で「包む」について語られていて、小さな発見がたくさんありました。ほっこりした気持ちになれる展覧会です。

【展覧会概要】
「Tsu-tsu-mu 展 世界をやさしく繋ぐデザインの作法」
会期/10月13日(祝・月)まで 11:00~20:00 ※最終日は17:00閉場、入場は閉場の30分前まで
会場/松屋銀座8階イベントスクエア(東京都中央区銀座3-6-1)
入場料/ 一般 2,000円、高校生 1,500円、小中学生 1,000円(すべて税込)
主 催/日本デザインコミッティー

田部井美奈 光と図形と、その周辺/ggg

Design::Mina Tabei Photo: Masaki Ogawa

続いては、アートディレクター・グラフィックデザイナーである田部井美奈の個展「田部井美奈 光と図形と、その周辺」。こちらは銀座6丁目のDNP銀座ビル内にあるギンザ・グラフィック・ギャラリーで10月22日まで開催されています。



「( NO )RAISIN SANDWICH」( 2021)/ © Mina Tabei

『マティス展』朝日新聞社( 2023 / © Mina Tabei )

「 TADANORI YOKOO ISSEY MIYAKE 4」 ISSEY MIYAKE 2023 © Mina Tabei

1階では、これまで田部井氏が手がけてきたブックデザインやパッケージ、ポスターなど、代表的なグラフィックワークの数々がずらり。地下1階では、2018年から追究してきた実験シリーズ『光と図形』の最新作が展示されています。自分の意志ではコントロールすることのできない「光や影」という現象、その三次元の世界に出現する偶然性を、二次元の紙面上に写真によって落とし込んでいく……。今回はこれを空間ごと体感できる形でも展示されていて、作品の世界に没頭することができます。無料とは思えない充実の展示内容は必見。

田部井さんの過去の代表作品の数々は、どれも手元に置きたくなるような、華美ではないのに目を惹きつける魅力的なものばかり。それらが一堂に会する空間にわくわくが止まりませんでした。

ちなみに、「マメ クロゴウチ」のパッケージデザインは、「Tsu-tsu-mu展」でも紹介されています。オンライン記事「デザインの両面」もおもしろいので展覧会と併せてぜひ。

おまけ♡
gggから少し足を伸ばして東京駅のグランスタへ行くと、田部井さんがアートディレクションを手掛ける「(NO) RAISIN SANDWICH」の店舗があります。帰りにこちらでお土産をゲットするのもオススメ。

提供元

プロフィール画像

オトナミューズウェブ

「37歳、輝く季節が始まる!」がキャッチコピー。宝島社が発行する毎月28日発売のファッション誌『otona MUSE』がお届けする、大人のためのファッション・ビューティ・ライフスタイル情報!