「給料が低いと愚痴ばっか」「君たちには期待しない」…社長の一喝で社員が大量退職した、ゆるブラック企業の衝撃実態【作者に聞く】

「給料が低いと愚痴ばっか」「君たちには期待しない」…社長の一喝で社員が大量退職した、ゆるブラック企業の衝撃実態【作者に聞く】

ある日、社長が「給料が低いと愚痴ばっか」と社員を罵倒。さらに「結果を出さないやつに払う給与はない」と一喝し、始業30分前に出社して自分たちの非を話し合うミーティングを強制。その発言を機に、一気に退職者が続出したという。

そんなブラック企業に5年間勤めたかっぱ子さん(@kappacooooo)の漫画『220人の会社に5年居て160人辞めた話』について、創作の舞台裏を聞いた。


■「ベンチャー社員」と名付けられた新卒が放った衝撃の言葉

本作で描かれるかっぱ子さんは入社して3年目。残業は当たり前の体育会系で、営業ノルマも納期も超タイトな職場だった。さらに、楽しみにしていたボーナスは0.1カ月分とお年玉レベル…。有能な人材から次々と辞め、業績が悪化するなか、社員たちは社長から「始業30分前に出社して、自分たちの何が悪いのかミーティングしろ」と言い渡されるのだった…。

次年度に入社する新入社員は優秀な人材であるため、「ベンチャー社員」と名称がつけられた。サンマ副本部長(社長の息子)が直接指導にあたるため、他の社員は一切指導するなと告げられる。翌日から不毛なミーティングが始まった。新卒の「ベンチャー社員」たちは、まだ仕事もしていないのに、「愚痴る前に行動」「行動力が足りない」「目標の売り上げをやり切るのが社会人」などと一丁前なことを言い、室内を凍らせた――。

■退職できない理由…責任感に囚われた社員の苦悩

心のなかで「給料も低い。評価もされない。みんな辞めていってる。もう辞めちゃいなよ」と悪魔のささやきが聞こえる。それでも辞めなかった理由をかっぱ子さんに尋ねると、「この時期はネコ美先輩が休職してしまって、後輩が3人入ってきたときでした。今辞めたら後輩が大変になってしまう。防波堤として居なきゃ+部署として整えなければ」と、他人のことを考えた責任感からだったという。

辞めようと思えばいつでも辞められたが、その年々で「部署が営業と統合されて、新しい動きになるかも!」と期待したり、「ネコ美先輩が休んだり休まなかったり…」して、安心して退職できる状況ではなかった。責任感から他人のことを考えていては退職できないとはよく聞く話だ。辞めようと思ったときは、職場の人のことを考えず割り切ることが大切なようだ。


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