「牛乳を飲んで下痢をする」症状についてよくある質問
ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「牛乳を飲んで下痢をする」症状についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
牛乳を飲んで下痢になった場合の対処法を教えてください。
関口 雅則医師
まずは牛乳や乳製品の摂取を中止し、安静にして水分をしっかり補給してください。症状が軽い場合は様子を見ますが、腹痛や下痢が長く続くときや、嘔吐・血便・脱水症状がある場合は速やかに受診を検討しましょう。
牛乳が原因で下痢になった場合、何時間後に症状は出ますか?
関口 雅則医師
乳糖不耐症や牛乳アレルギーでは、牛乳摂取後およそ30分~2時間以内に下痢・腹部膨満感・腹痛などの症状が出ることが一般的ですが、体質や摂取量によっても変化します。
日本人で牛乳を飲んでお腹を壊す人は何%の割合でいるのでしょうか?
関口 雅則医師
日本人成人の約70~90%がラクターゼ活性の低下、つまり乳糖不耐症の体質を持っているとされています。ただ症状が表れる割合はやや低めで、25%前後の成人が実際に症状を自覚したとの報告もあります。
乳糖不耐症が原因で下痢をした場合、どのように対応すれば良いでしょうか?
関口 雅則医師
乳糖を多く含む牛乳や乳製品の摂取を控え、乳糖分解酵素を含むサプリメントや、乳糖分解済みの牛乳、ヨーグルト・チーズなどへの切り替えが有効です。経過観察のうえで症状が改善しない場合や生活に支障があるときは、消化器内科で相談するとよいでしょう。
お腹が弱い体質の場合、牛乳は控えたほうがよいのでしょうか?
関口 雅則医師
お腹が弱い、もしくは繰り返し下痢症状が出る方は、無理に牛乳や乳製品を摂ることは控えるのが安心です。体質に合った量や製品を見極める、もしくは他の食品から必要な栄養素を補うことも十分可能ですので、不安な場合は医師や管理栄養士に相談するとよいでしょう。
まとめ 牛乳を飲んで下痢した時は体質を見極め正しく対処
今回の記事では、牛乳を飲むとなぜ下痢が起こるのか、また、何時間後くらいに症状が出やすいのかについて解説しました。
牛乳を飲んだ後に下痢やお腹の不調が起こる場合、それは「乳糖不耐症」や「牛乳アレルギー」など、一人ひとりの体質や消化機能、免疫反応が原因であることが多いと考えられます。不快な症状が繰り返し出る場合は、無理に飲み続けたり我慢したりせず、まず一度摂取を控え、自身の体質を見極めることが重要です。
乳糖不耐症の場合、乳糖を含む食品や冷たい牛乳を避ける、摂取する量を減らす、温めて少しずつ飲む、乳糖分解酵素入り製品やヨーグルト・チーズなど乳糖の少ない乳製品を選ぶなどの工夫で多くの方が改善を実感できます。
一方、皮膚症状・呼吸症状を伴う場合や、下痢以外の強い不調が出る場合は牛乳アレルギーの可能性もあるため、必ず医療機関に相談してください。
牛乳はカルシウムや良質なたんぱく質を含む健康的な飲み物ですが、合わないときは他の食品で栄養を補うことも十分可能です。繰り返す下痢や体調不良がある場合は遠慮なく専門医の診断を受け、自分に合った取り入れ方や注意点を知るようにしましょう。

