今回のテーマは「名づけられた渋谷の通り」
渋谷にはさまざまな「道」が存在する。谷間にある駅を中心にひろがる道の上では、ひと・もの・ことが行き交い、網目のようになって「通り」として人々に親しまれている。
それらの通りの名前は、明確な由来があるものだけではなく、諸説ある場合や、いつの間にかそう呼ばれていた道が少なくないという。渋谷の通りは、それぞれが道の形状だけではない個性を持ち、街の回遊を楽しませてくれている。
今回は、そうした「名づけられた渋谷の通り」というテーマで写真を収集・分類してアーカイブ化。前回展示された道玄坂3代目商店主・大西忠保氏の写真に加え、渋谷に関わる人々の協力を得て、さまざまな視点で異なる時期に撮影された写真が会場に並ぶ予定だ。
コモンズ・アーカイブ・コレクティブの活動
コモンズ・アーカイブ・コレクティブでは、埋もれたまま失われつつあるさまざまな媒体の記録や記憶を整理し、価値を掘り起こし、アーカイブ構築とデザインによって、ひらいていく。
社会で作り上げられてきた物質的な「もの」や文化的な「こと」は、時の経過とともに日々新しいものに置き換えられていくだろう。
コモンズ・アーカイブ・コレクティブは、その「失われていくもの」を歴史のありさまを示す一つの事実として、誰もがアクセスできる形としてアーカイブすることが重要だと考えている。そして、世代を超えて誰もが価値を共有できる資産=「コモンズ」とするのが活動の目的だ。
「渋谷アーカイブ写真展」のほか、アーカイブ資料の背景になる地理情報・歴史リサーチ、アーカイブ活動に係るユース育成プログラムのメンター、それらの企画のビジュアルデザインなど、国内のさまざまなエリアで多角的な実践を行っている。
「渋谷アーカイブ写真展2025」の詳しい情報は近日公開予定とのこと。続報をチェックしてみては。
■渋谷ヒカリエ 8/COURT
住所:東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ8階
HP:https://spae2025.studio.site
(yukari)
