
そんな「どろぼう」を切り口とする展覧会『大どろぼうの家』が、京都市京セラ美術館にて開幕します。会期は4月11日〜6月14日です。
本展は、「最後の盗みに出た、かの有名な『大どろぼう』の家に来場者がこっそり忍び込むという設定」で構成される展覧会。大どろぼうは自宅にどんな品物を隠しているのでしょうか?
銀の庭 会場イメージ 撮影:髙橋マナミ
はたして来場者は、大どろぼうに見つからずに帰還できるのか? 大人も子供も新鮮に楽しめる展覧会が始まります。
見どころ①“来場者が主役”のエンタテインメント体験!
大どろぼうの邸宅内には8つの部屋があり、歴代のどろぼうの肖像画や変装道具、書物や美術品などが並んでいます。
緑の回廊 会場イメージ 撮影:髙橋マナミ
「緑の回廊」には、古今東西の大どろぼうたちの肖像画が。《モナ・リザ》を盗んだ男として知られるイタリアの「ペルージャ」や、絵本でお馴染みの「すてきな三にんぐみ」など、大どろぼうの依頼で描かれた肖像画が回廊を彩ります。
青の応接間 会場イメージ 撮影:髙橋マナミ
「青の応接間」の本棚には蔵書がずらり。大どろぼうは、建物や鍵の構造、警備システムの抜け道、身体の可能性などを、本から学んだそう。目を凝らせば、「大どろぼうが引退を決めた理由」にも気づけるかもしれない、とのことです。
赤の隠し部屋 会場イメージ 撮影:髙橋マナミ
怪しい光に包まれた部屋を探索しながら、大どろぼうの人物像に迫る本展。一体誰が大どろぼうなのか? 何人のどろぼうが住んでいるのか? 来場者が主役となって謎めいた世界に入り込める展覧会です。
見どころ②ルノワール、ゴヤ、ロダンの作品も大どろぼうの手に!?
アートが大好きな大どろぼうは、京都市京セラ美術館の収蔵庫にも忍び込んだそう。普段は美術館で展示されていない、ルノワールやゴヤの作品が大どろぼうの家で見られます。
京都展オリジナル ピエール=オーギュスト・ルノワール《裸婦》1919年 京都市美術館蔵
《裸婦》はエッチングの作品で、ルノワールの最晩年となる1919年に刊行されました。モデルは1890年に妻となったアリーヌ・シャリゴとされています。
京都展オリジナル フランシスコ・デ・ゴヤ《ブラヴィッシモ》『ロス・カプリチョ』より 1799年初版 1878刊 京都市美術館蔵
「気まぐれ」などと訳される『ロス・カプリチョ』は、ゴヤによる風刺画の版画集。当時のスペイン社会を痛烈に批判し、異端審問所による没収を恐れて、ゴヤ自身が発売後すぐに回収したこともある作品集です。《ブラヴィッシモ》には、楽器を反対に構えたサルや愚か者を象徴するロバ、ニヤニヤ笑う2人の人物が描かれています。
京都展オリジナル オーギュスト・ロダン《アダム》1880年 京都市美術館蔵
さらに、2020年5月の京都市京セラ美術館リニューアルオープン以来、美術館の玄関から消えていたロダンの彫刻も展示。
大どろぼう自慢のコレクションなのでしょうか? 「緑の回廊」に飾られています。
