「寒シジミは風邪薬」? 冬から春に美味しい理由
島根県・宍道湖の特産物として知られ、食卓の定番である「シジミ」。通年手に入りやすい食材ですが、実は1月から3月にかけて水揚げされる「寒(かん)シジミ」は、一年で最も栄養価が高く、旨(うま)味が凝縮されていることをご存じでしょうか。物価高のなか、お財布に優しい価格帯も魅力的なシジミ。肝機能を助けるオルニチンや、鉄分、ビタミンB12など、春先の体調管理にも役立つ驚きの栄養パワーと、さらに栄養を高める保存術を解説します。

「シジミ」は汽水域(海水と淡水が混ざる水域)などに生息する二枚貝です。国産の多くはヤマトシジミで、冬の「寒シジミ」がおいしいのは、越冬のために土の奥深くに潜って栄養を蓄え、身が締まって旨(うま)味が増すため。古くから「寒シジミは風邪薬」という言葉があるほど、その栄養価は高く評価されてきました。
シジミ汁には、コハク酸やグルタミン酸などのうまみ成分が凝縮されています。朝ドラなどでしみじみとシジミ汁をすする姿が描かれることもありますが、まさに日本人の心と体を癒やしてくれる食材です。

肝機能ケアから貧血予防まで。驚きの栄養パワー
具体的なシジミの栄養素には、以下のような注目のパワーがあります。
●肝機能を助ける「オルニチン」「タウリン」
アンモニアの排出を助け、疲労回復や二日酔いケアに役立ちます。
●“造血ビタミン”「ビタミンB12」
赤血球をつくり、神経細胞を修復します。シジミ10個分で1日の推奨量を補えるほど豊富です。
●鉄・銅などのミネラル
アサリと比較すると、カルシウムは約3.6倍、鉄は約4倍も含まれています。春先に感じやすい貧血や疲労感の予防に最適です。


