ミネラルの効率的な摂取方法

ビタミンと一緒に摂取する
ミネラルの中には、特定のビタミンと組み合わせることで吸収率が高まるものがあります。例えば、非ヘム鉄はビタミンCと一緒に摂取することで吸収が促進されます。また、ビタミンDはカルシウムの吸収を助け、骨の形成や維持に関与しています。このように、栄養素同士の相互作用を理解し、食品を組み合わせて摂取することが、効率的な栄養補給につながります。
調理の工夫
カリウムやマグネシウムなどの水溶性の性質を持つミネラルは、茹でる調理で水に溶け出しやすい性質があります。効率的に摂るには、「生で食べる」「蒸す」「スープにして汁ごと飲む」と、ミネラルも一緒に摂れるためお勧めです。
吸収を阻害する組み合わせを避ける
ミネラルは組み合わせによって吸収率が変わります。例えば、加工食品に多い「リン」や、コーヒー・緑茶に含まれる「タンニン」は、鉄やカルシウムの吸収を阻害することがあります。食事中や食後すぐの大量のコーヒーは避け、ビタミンCを多く含む果物や野菜と一緒に摂ると、鉄やカルシウムの吸収効率が高まります。
「ミネラルの過剰摂取」についてよくある質問

ここまでミネラルを紹介しました。ここでは「ミネラルの過剰摂取」についてよくある質問に、メディカルドック監修管理栄養士がお答えします。
日本人が多く摂取しているミネラルは何でしょうか?
都々地尾 ゆき
日本人が目標量を上回って摂取している傾向があるミネラルとして、特にナトリウム(食塩)が挙げられます。厚生労働省の国民健康・栄養調査では、1日あたりの食塩摂取量の平均値が、食事摂取基準で示されている目標量(18~64歳:男性7.5g未満、女性6.5g未満)を上回る状況が続いています。醤油や味噌、漬物などの調味料に加え、加工食品や外食の利用増加が背景にあります。また、リンについても注意が必要です。リンは肉や魚などの食品に自然に含まれるほか、加工食品には食品添加物として使用されることが多く、知らないうちに摂取量が増えやすいミネラルです。通常の食事でただちに健康障害が生じるケースは多くありませんが、加工食品への依存が高い食生活では過剰傾向になる可能性が指摘されています。ナトリウムだけでなく、リンの摂取状況にも目を向けることが大切です。
一番摂取に気を付けた方が良いミネラルはありますか?
都々地尾 ゆき
一番気を付けた方が良いというミネラルは断定できませんが、健康維持のために「過剰摂取」と「不足」の両面で気をつけたいのは、ナトリウムとカリウムのバランスです。ナトリウム(塩分)の過剰摂取は、血管に負担をかけ、高血圧や循環器疾患のリスクを高めることが知られています。余分なナトリウムの排出を助けるために、カリウムを十分に摂取することが推奨されています。
また、サプリメントを利用している方の場合は、亜鉛や鉄、銅などの微量ミネラルにも注意が必要です。これらは互いに吸収を阻害し合う性質があるため、一つの成分だけを多量に摂取すると、他のミネラルが欠乏するという二次的な問題が起こる可能性があります。特定の成分に偏らず、食事からバランス良く摂取するのが理想です。
まとめ
ミネラルは骨や血液の材料になるだけでなく、血糖のコントロールや代謝の維持にも深く関わっています。過剰摂取によるリスクを避けつつ、日々の食事から取り入れることが、高血圧や糖尿病などの生活習慣病を遠ざけることに繋がります。
3食の食事を基本とし、不足しがちな野菜や海藻、乳製品を組み合わせるなど、無理のない範囲でバランスの良い食生活を楽しめると良いですね。
「ミネラル」と関連する病気
「ミネラル」と関連する病気は9個ほどあります。
各病気の詳細などはリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
循環器・代謝系の病気
高血圧心臓病糖尿病消化器系の病気
便秘下痢
嘔吐
婦人科・血液系の病気
貧血むくみ
整形外科の病気
軟骨の変形
「ミネラル」と関連する症状
「ミネラル」と関連している、似ている症状は6個ほどあります。
各症状の原因などはリンクから詳細記事をご覧ください。
ミネラルに関連する症状
吐き気便秘下痢
むくみ
味覚障害骨がもろくなる
参考文献
「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書(厚生労働省)
食品成分データベース(文部科学省)
ホーム|健康日本21アクション支援システム Webサイト
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