顔に帯状疱疹の跡が残る可能性と対策

顔にできた水疱の跡が残ることはありますか?
顔の帯状疱疹は、治癒後に跡が残る場合があります。跡として目立ちやすいのは、赤みが続く状態、茶色い色素沈着としてのシミ、皮膚のへこみや盛り上がりによる凹凸です。残り方は、皮疹がどれほど強かったか、水疱がどれほど深かったか、治療開始までの時間、途中で掻いたりこすったりしたか、細菌感染を合併したかなどで変わります。
跡を残さないために気を付けることを教えてください
跡を減らすための柱は、早い段階で治療を始めることと、皮疹への刺激を減らすことです。皮疹が出たら早めに受診し、抗ウイルス薬は指示どおりに内服します。洗顔はぬるめの水と泡でやさしく行い、タオルはこすらず押さえるように水分を取ります。水疱をつぶす、かさぶたをはがす行為は、創が深くなりやすく、凹凸や色素沈着につながりやすいため避けます。かゆみがあるときは、掻くかわりに短時間の冷却で刺激を減らします。また、紫外線対策も有効で、帽子や日傘、マスクなどで直射日光を避け、皮疹が落ち着いたら低刺激の日焼け止めを使う方法もあります。
万が一、顔に跡が残ったときにきれいにする方法はありますか?
跡が残った場合は、何が残っているかで対応が変わります。赤みや軽い色素沈着は、時間の経過で目立ちにくくなる場合があるため、刺激を減らすスキンケアと紫外線対策を続けます。色素沈着が長く続く場合は、皮膚科で状態を確認し、外用薬などを検討します。凹凸がはっきりしている場合は、跡の深さや範囲に応じて、病院でレーザーなどの治療が検討されることもあります。ただし、効果や副作用は皮膚の状態で変わるため、自己判断で市販のピーリング剤や強い刺激の化粧品を重ねるより、診察を受けて方針を決めるとよいでしょう。
編集部まとめ

顔にできる帯状疱疹は、水ぼうそうの原因ウイルスが再び活動して起こり、ピリピリした痛みの後に赤みと水疱が帯状に出ます。顔では三叉神経に沿っておでこやまぶた、鼻、ほほ、顎に症状が出やすく、目の周りでは角膜などに炎症が及ぶ場合があります。耳の周囲に出たときは、聞こえにくさやめまい、顔の動かしにくさを伴うこともあります。治療は抗ウイルス薬が中心で、痛みに応じて鎮痛薬を組み合わせます。跡を減らすには、早めに受診して薬を指示どおりに使い、水疱やかさぶたを触らず、洗顔はやさしく行うことが大切です。皮膚が落ち着いてきた後も、紫外線で色素沈着が濃くなることがあるため、帽子や日傘などで日光を避けましょう。
参考文献
『帯状疱疹診療ガイドライン 2025』(日本皮膚科学会)
『Incidence of and Risk Factors for Cutaneous Scarring after Herpes Zoster』(Journal of Dermatological Treatment)
『Clinical Overview of Shingles (Herpes Zoster)』(CDC)
『Clinical Features of Shingles (Herpes Zoster)』(CDC)
『Herpes Zoster Ophthalmicus』(American Academy of Ophthalmology EyeNet)

