HDLコレステロールの基準値はどれくらい?メディカルドック監修医がHDLコレステロールの基準値や、血管の状態を評価する指標である「LH比」の計算方法について詳しく解説します。気になる症状がある場合は、迷わず病院を受診してください。
※この記事はメディカルドックにて『「HDLコレステロールの基準値」はご存知ですか?医師が徹底解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
岡本 彩那(淀川キリスト教病院)
兵庫医科大学医学部医学科卒業後、沖縄県浦添総合病院にて2年間研修 / 兵庫医科大学救命センターで3年半三次救命に従事、近大病院消化器内科にて勤務 /その後、現在は淀川キリスト教病院消化器内科に勤務 / 専門は消化器内科胆膵分野
脂質異常症とは?
今まで健診などで脂質異常、コレステロールが高い、などを聞いたことはないでしょうか。コレステロールは動脈硬化やいろいろな病気の原因となると聞き、悪いイメージを持っている人もいるでしょう。しかしながらコレステロールは身体の中で必要な物質であり、HDLやLDLなどのバランスが崩れることが問題なのです。
ここではこのHDLコレステロールについて解説していきます。
HDLコレステロールの基準値
HDLコレステロールの基準値は40mg/dL以上です。HDLが低いと身体の余分なコレステロールを回収することが十分にできなくなります。そのため、HDLコレステロールが低いと、動脈硬化などの病気が発生するリスクが高まります。
一方で、LDLコレステロールが高くてもHDLコレステロールが高かったら良いということにはなりません。ともに基準値内になるよう生活習慣などを改善させることが重要です。
LH比とは
上に述べた通り、脂質異常では
・LDLコレステロールが増える
・HDLコレステロールが減る
などによりLDLとHDLのバランスが崩れることにより血液中にコレステロールが蓄積され、動脈硬化などを引き起こします。そのため重要なのはLDLとHDLのバランスであり、それをLH比と言います。
LH比は
LDLコレステロール値/HDLコレステロール値
で計算されます。LH比が1.5以下であれば大きく問題はないでしょう。しかしながらLH比が高い場合は血管の中にコレステロールが蓄積している、もしくは血管壁にコレステロールが付着し始めているなどが考えられます。
特にLH比が2.0~2.5以上となる場合は注意が必要です。
総コレステロール・HDLコレステロールの計算方法
総コレステロール値は体内にあるコレステロールの合計とされます。
総コレステロール=LDLコレステロール+HDLコレステロール+中性脂肪×1/5
で計算されます。
また、近年はLDLを含めた「HDL以外のコレステロール」が動脈硬化などの疾患リスクを予測できるのではないかと言われ始めています。これらはnon-HDLコレステロールとされ、
non-HDLコレステロール=総コレステロール-HDLコレステロール(基準値:90-149)
で計算されます。

