「アンテナが変わったな、と思った」復帰後の仕事
育休を経て、6月から復帰した佐々木さん。ここまで怒涛の半年だったと振り返ります。
「お風呂を洗ったり、朝のルーティーンは家事・育児を1~2時間行ってから出勤しています。デスク業務も抱えながらではありますが、自宅と職場が近いので、時間をみつけて60~90分程度、一度自宅に帰って、子供をお風呂に入れるなど妻のサポートをしてまた出社するといった、フレキシブルな働き方をしています。上司も「時間の使い方は自分で決めていいよ」と家庭と仕事の両立を応援してくれています。」
自宅と職場が近いからこそ家事参画もしやすい、という話を聞いて、これは“北海道のメリット”かもしれないと感じました。
関東など通勤時間が長くなる場所では難しいですが、通勤時間が比較的短い環境である北海道では、男性も家事育児に参画しやすい環境とも言えるのかもしれません。自宅と職場を行き来しながら育児中どうしてもサポートが必要な場面があった時に対応できる、そんな環境や働き方が実現できれば、家事育児を女性だけのものにしない未来になるのではないでしょうか。
日々の関心事も大きく変わり、これまであまり関心がなかった「生活」や「教育」などの分野への関心が高まったと佐々木さんは言います。新聞記事や雑誌のママ友の連載記事などを妻と一緒に読むようになったそうです。そして、仕事への向き合い方にも大きな変化がありました。
「"アンテナがとても変わったな"っていう風に思いました。自分の中で情報に対する接し方が豊かになったなと思いますし、育休を経て、今まで見えなかったことが見えるようになった!というのは、とても良かったと思います。デスク業務をする中で、部下の女性記者から発達障害の子どもをテーマした連載企画が持ち上がった時にも、子育てという視点から一緒に考え、伴走することができました。」
と語る佐々木さん。
育休を経て新しい価値観をみにつけることは「新たな企画や商品」を生み出すことに繋がっていきます。女性だけでなく、男性にもこうした経験を得られると、女性と男性が共有できるものが更に増え、ビジネスチャンスを増やせることも期待できます。
柔軟な働き方を可能にする「仕事と育児の両立支援制度」
朝日新聞社の制度について聞くと「仕事と育児の両立支援制度」が非常に細やかなことに驚きます。
「時間外や休日深夜労働への配慮」や「始業時間の繰上げ・繰下げ」「短時間勤務制度」などを、子が中学卒業まで申請が認められます。
短時間勤務制度は7パターンから選べる内容になっており、様々な環境や条件を持つ人に対応できるよう非常に柔軟な制度が設けられていました。
女性と限られていないので、男性社員も家庭の環境や、妻の仕事、子の進学や成長に合わせて利用できる、幅の広い支援がまた素晴らしいと感じます。
育児の勤務配慮
●育児時間:子が2歳になるまで勤務の前後に1日1時間(2回に分割も可)取得可能
●定時間勤務:子が小学校就学前まで時間外を伴わず勤務可能
●時間外・休日・深夜労働:子が中学校卒業まで配慮の申請が可能
●始業・終業時刻の繰上げ・繰下げ:子が中学校卒業まで、2時間の範囲内で変更の申出が可能
両立支援制度
●短時間勤務制度:子が中学校卒業まで、7パターンから選べる
●在宅勤務制度:最大3時間まで業務を中断できる
●一定期間転勤を免除する制度:子が小学校就学前まで。
●特別休暇:子ども付き添い(年5日)・ならし保育(有給5日)(無給1カ月※取得要件あり)・家族看護(年1日)など
男性も育休や両立支援制度を活用できる職場環境に支えられて、佐々木さんは今、家庭と仕事の両立を実現できていると言います。
「男性育休が社会的にも推奨されて、社内でも理解や認知度が広がっていくことは、良いことだと思います。10 年前に弊社がここまで男性に対してあのオープンだったか?というとそうではなかった。この10年かけて、少しずつ少しずつ「これが当たり前」のように認知されてきたと思っています。」

