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“面接にジャージで来た彼”を「不採用にしなくて本当に良かった」その理由は

“面接にジャージで来た彼”を「不採用にしなくて本当に良かった」その理由は

第一印象は大切だと言われますが、その“最初の数秒”だけで本質まで見抜けているのか、実際には分かりませんよね。見た目だけでその人のすべてを判断するのは難しいものです。今回は、筆者の友人の体験談をお届けします。

面接に来た「ありえない格好」の男性

私はあるメーカーで採用面接を担当しています。
先日、中途採用の面接のため会議室に入った私は、目の前の光景に思わず足が止まりました。

そこに座っていた男性は、ヨレヨレのジャージにスニーカーという、およそ面接にふさわしくない格好だったのです。

履歴書に並ぶ素晴らしい経歴とはあまりに不釣り合いなその姿に、私は正直「マナー違反にもほどがある」と呆れ、即座に不採用のハンコを押すつもりでした。

しかし、彼の青白い顔色と、膝の上で固く握りしめられた震える拳。
それが、私の心に妙に引っかかって離れませんでした。

口をついて出た問い

形式的な質問を終え、本来であればそこで面接を切り上げる流れでした。
でも、最後にどうしても気になり「今日はどういったご事情でその服装なのですか?」と尋ねてみたのです。

すると彼は深く頭を下げ、「今朝、風邪をこじらせた子どもが救急搬送され、病院からそのまま駆けつけました。不愉快な思いをさせて申し訳ありません。でも、どうしても御社の面接を受けたかったのです」と、震える声で語りました。

着替える時間すら惜しみ、チャンスを逃すまいとした切実な理由に、私は言葉を失いました。

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