「効果は一生続くのか?」最新の研究データと専門家の見解
編集部
カロリンスカ研究所の研究員らが発表した内容への受け止めを教えてください。
西野先生
これまでは「がんの手前の状態(前がん病変)」を防ぐデータが主流でしたが、今回は「実際に子宮頸がんになる人を劇的に減らした」ことが証明されました。特に17歳未満で接種した場合、その予防効果は約79%と、ほかの多くのワクチンと比較しても極めて高い数値です。また、「効果はいつか切れるのか?」という不安に対し、この研究は接種から15年以上たっても効果が維持されていることを示しました。追加接種(ブースター)の必要性を現時点で否定する、非常に心強い結果です。
HPVワクチンの接種率が低迷した日本ですが、現在のキャッチアップ接種や定期接種の再開は、将来の世代から「防げるはずのがん」をなくすための確実な一歩となります。科学的な根拠に基づき、大切なお子さんの未来を守るために、HPVワクチンを接種しましょう。
編集部まとめ
今回のスウェーデンの大規模研究は、HPVワクチンの効果が接種後15年以上にわたって持続することを改めて示した、非常に心強いものです。特に10代のうちに接種を受けることで、子宮頸がんのリスクを大幅に下げられることがわかっています。ワクチンを接種済みの方も含め、定期的な子宮頸がん検診を忘れずに受けることが、自分の体を守る大切な一歩となります。

