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介護におけるバリデーションとは?認知症の家族との向き合い方をわかりやすく解説

介護におけるバリデーションとは?認知症の家族との向き合い方をわかりやすく解説

バリデーションの基本的な考え方

バリデーションの基本的な考え方

バリデーションは、相手の話の内容を正す技術というより、関係を保ちながら気持ちを受け止める姿勢です。認知症は記憶や状況の理解が揺らぐ一方、喜びや不安、怒りといった感情の反応は残りやすいと考えられています。そこで、事実の確認よりも感情を受け止め、相手の尊厳を守りながら関わります。ここでは、家族が日常で意識しやすい基本の考え方を解説します。

相手の話を否定せずに聴く

まずは、相手の言葉を途中で遮らずに聴きます。違うと思っても、すぐに訂正すると対立が起こりやすく、相手の不安が強まることがあります。相づちやうなずきで聴いている姿勢を示し、話の核にある気持ちを探します。

感情に寄り添い共感する

話の内容より、感情の方向に目を向けます。怖い、悔しい、さみしいなどの気持ちを言葉にして返すと、相手は理解された感覚を持ちやすくなります。共感は同意と別物なので、事実に賛成できないときでも、気持ちには寄り添えます。

無理に正そうとしない

正しい時間や場所を示すことが、いつも相手の助けになるとは限りません。正そうとするほど相手が混乱し、怒りが強くなる場面もあります。今この瞬間に落ち着ける関わりを優先し、必要な確認は場面を選んで行います。

事実の是非ではなく感情を受け止める

物盗られ妄想などで事実と違う訴えが出たとき、真偽の議論に入ると平行線になりやすいです。まずは不安や焦りを受け止め、困っている気持ちに焦点を当てます。そのうえで、一緒に探すなど次の一歩を作ります。

相手を尊重した関わりを意識する

相手の人生歴や大事にしてきた役割に敬意を向けます。命令口調や子ども扱いを避け、選択肢を示して相手が決められる場面を残します。尊重が伝わると、会話の緊張がほどけやすく、協力をえやすいです。

バリデーションでよく使われる基本的な関わり方

バリデーションでよく使われる基本的な関わり方

バリデーションは気持ちに寄り添う姿勢が土台ですが、実際の会話では短い技法を組み合わせると取り入れやすいです。家族が無理なく続けるためには、難しい言葉よりも、相手が発した言葉を手がかりにして反応を返すことがポイントです。ここでは、日常で使いやすい2つの関わり方を解説します。

繰り返しや言い換えで気持ちを確認する

相手の言葉の一部を繰り返すと、話を聴いていることが伝わります。例えば、財布がないと言われたら、「財布が見当たらないのですね」と返します。さらに、感情を添えて言い換えると、気持ちが言葉になりやすくなります。「見つからなくて不安なのですね」という形です。繰り返しは質問よりも負担が少なく、相手が続きを話しやすくなる利点があります。言い換えが決めつけにならないように、語尾をやわらかくして確認するとよいです。

感情の背景にある不安や思いを汲み取る

訴えの背景には、さみしさや自信の低下、役割を失った感覚などが隠れていることがあります。そこで、表面の出来事だけを追わず、何が気がかりなのかを探します。帰りたいと言うときは、家が恋しい気持ちがあるのか、落ち着ける場所を求めているのかを考えます。相手の昔の習慣や大事にしてきたことを思い出し、気持ちに合う言葉を返すと会話が途切れにくくなります。

配信元: Medical DOC

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