頭のゆがみ、治療法を教えて!
編集部
ゆがみの治療には、どのような方法がありますか?
三輪田先生
体位変換や運動を取り入れる理学療法と、ヘルメット治療の2種類があります。当院では全例に理学療法を実施し、重症だった場合や保護者が希望する場合には、理学療法に加えてヘルメット治療をおこないます。
編集部
理学療法では、具体的にどのようなことをおこなうのでしょうか?
三輪田先生
向きを変えて寝かせる方法や、タミータイムと呼ばれる腹ばい運動を取り入れ、頭の同じ部分に圧がかかり続けないようにします。保護者への生活指導なども併せておこないます。
編集部
ヘルメット治療について教えてください。
三輪田先生
3Dスキャン解析に基づいて、赤ちゃん一人ひとりの頭の形に合わせたオーダーメイドヘルメットを作製し、本来持っている頭の形のヘルメットを一定期間装着してもらう治療方法です。力を加えて頭の形を変えるのではなく、3〜6カ月かけて理想の頭の形に誘導する点が特徴です。
編集部
治療を検討する上で、知っておいた方がよいことはありますか?
三輪田先生
ヘルメット治療は、保険適用外のため自費診療になります。保護者が費用や治療期間、期待できる効果について事前に十分理解し、納得した上で選択することが大切です。また、基本的には生後6カ月くらいまでが効果が出やすいとされているため、なるべく早く開始してもらうことが大事です。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
三輪田先生
赤ちゃんの頭にゆがみが見られる場合は、できるだけ早く頭の専門外来に相談してください。ゆがみのレベルを3Dスキャンで測定し、重症な場合はヘルメット治療をおすすめしています。ヘルメット治療をおこなっているクリニックは増えてきましたが、まずはレントゲン検査などで、頭蓋骨縫合早期癒合症でないか確認することが何より大切です。しっかりと検査・(除外)診断をおこなってくれる医療機関を受診しましょう。
編集部まとめ
赤ちゃんの頭のゆがみはよく見られるものですが、原因はさまざまです。自然に改善するケースもあれば、評価や治療を検討した方がよい場合もあります。気になるときは早めに相談し、適切な判断につなげることが安心につながります。子どもの頭にゆがみや左右差があれば、一度小児科などで相談してみることをおすすめします。

