毎日ドリル 脳トレクイズに挑戦
AI生成映像への態度『ガリベンチャーV』/テレビお久しぶり#196

AI生成映像への態度『ガリベンチャーV』/テレビお久しぶり#196

「テレビお久しぶり」
「テレビお久しぶり」 / (C)犬のかがやき

長らくテレビを見ていなかったライター・城戸さんが、TVerで見た番組を独特な視点で語る連載です。今回は『ガリベンチャーV』(テレビ朝日)をチョイス。

■AI生成映像への態度『ガリベンチャーV』

VTuberも出演する、ユニークで現代的な教養バラエティ、『ガリベンチャーV』。出演者は小峠英二、渡辺瑠海、そして錦鯉のふたり。VTuberである電脳少女シロもレギュラーである筈だが、私の鑑賞した3/18の放送回にはいなかった。やっぱりスタジオに彼女がいないとちょっと寂しいね。

今回のテーマは、AI生成による映像表現。岩崎う大、高山一実、河合郁人の3名がAIを使い、シーブリーズの『デオ&ウォーター』のCMをそれぞれ監督。中でも最も優れているCMを、シーブリーズを販売するファイントゥデイの社員たちが審査員となって判定する。

まさに現代的で、面白い企画だった。三者のCMの出来栄えはぜひ本編を見て確かめていただきたいのだけど、(自作も含めて)う大が苦言を呈すのも正直分かるなあ。時間的制約によるところが大きいのだろうが、とにかく違和感が多くて。AIってイマジナリーラインとか適当なんだろうか。この調子ならまだ人間のほうが断然良い映像を撮れるだろうね、なんて安堵している自分がいたり、これからもっと発達したらどんなものを作ってしまうのだろう、という興味も沸いたり……。「AIが映像を作ること」に対しての態度を決めあぐねているのである……。

私は映画好きで、とくに実写映画が大好きだ。というより、実写映画しか好きじゃない。実写とアニメって、端的にまったく別のもの(写真と絵はまったく違うでしょう)であって、映画好きの筋肉でアニメを愛でることが私にはできないのだ。何故かというと、アニメは画面のすべてが制御されているから。人間が手で描いた絵を何枚も連ねていて、そこで吹く風は、100%「吹かせた風」である。実写映画では、画面をすべて制御することなど不可能に近い。そこで吹く風は、「吹かせた風」か「吹いた風」か、それとも「吹くのを待った風」なのか、てんで分からんわけだ。フィクションだろうと、ノンフィクションだろうと、カメラを回せばフレームが生まれてしまう、この緊張感みたいなものが私は好き、というより、ないのがいやなのだ。幼少期からアニメや漫画にあまり興味を持てないのは、私のこういった性質に由来する。

そこに、実写でもアニメーションでもない、「AI生成」というものが出てきた。出力が実写でもカメラが存在しておらず、出力がアニメでも筆が存在していない、異様な文化。適当に毛嫌いしとくのもいいのだが、「画面の制御できなさ」はしっかり有している。画面の一部が崩れていたり、思い通りの表情にならなかったりとかね。まあ、その緊張感が実写映画のそれと同じものだとは決して思わないにしても、私にとってそれなりの刺激を与えてくれる存在であるのは間違いなく、だからこそ私は、態度を決めあぐねているのである。

■文/城戸

提供元

プロフィール画像

WEBザテレビジョン

WEBザテレビジョンは芸能ニュース、テレビ番組情報、タレントインタビューほか、最新のエンターテイメント情報をお届けするWEBメディアです。エンタメ取材歴40年以上、ドラマ、バラエティー、映画、音楽、アニメ、アイドルなどジャンルも幅広く深堀していきます。