
竹内涼真が主演、井上真央がヒロインを務める「再会~Silent Truth~」(毎週火曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系/TVerにて配信)の最終回となる第9話が3月17日に放送された。23年もの間、罪の意識にさいなまれていた淳一(竹内)。その事件の真犯人が判明したあとの淳一の決断が反響を呼んだ。(以下、ネタバレを含みます)
■小学校の同級生4人の宿命的な再会から始まるヒューマンラブミステリー
本作は、横関大氏の江戸川乱歩賞受賞作「再会」を連続ドラマ化。大切な人を思う気持ちが思いがけない真実につながっていく、宿命的な再会から始まるヒューマンラブミステリー。
竹内演じる主人公は、神奈川県三ツ葉警察署の刑事・飛奈淳一。小学生の頃の同級生3人と誰にも言えない秘密を共有する。
その同級生3人を演じるのが井上、瀬戸康史、渡辺大知。井上は、現在は美容室「Ma saison」を経営する美容師で、小学生の息子と暮らしている岩本万季子役。瀬戸は、万季子の元夫で一級建築士の清原圭介役、渡辺は名士の息子で、現在は地元の再開発を担当する「サクマ土地開発」の専務・佐久間直人役だ。
淳一ら男3人は、男勝りで姉御肌な万季子に恋心を寄せていたという淡い関係でもある。そんな彼らが、佐久間の兄が殺された事件をきっかけに“再会”を果たす。
また、北香那が淳一と同居中の恋人・今井博美役、段田安則が神奈川県警三ツ葉警察署の署長・小杉房則役、江口のりこが淳一とバディを組んで殺人事件を捜査する神奈川県警捜査一課の刑事・南良理香子役で出演。
■淳一が殺人をしていなかったと知り、涙をこぼす万季子
直人の兄・秀之(小柳友)を殺したとして、淳一たちに付き添われて出頭した万季子。ただ、そこには自身の罪を償うと同時に、淳一の潔白を証明したいという思いがあった。
南良の取り調べで、高校生のときに続いて秀之に襲われそうになり、「あの瞬間、私には殺意がありました」と認めた万季子。そのときの凶器となった拳銃は、23年前に警察官だった圭介の父が殉職したときのもの。淳一は、当時、遭遇した銀行強盗犯を撃ち殺してしまったと思い、23年もの間、罪の意識にさいなまれてきた。南良から、淳一は撃っていないかもしれないという仮説を聞かされた万季子は、出頭のときにその仮説が証明される拳銃を差し出したのだ。
自分の取り調べには淡々と答えていた万季子だが、南良に「飛奈刑事は、人を撃ってはいませんでした」と聞くや、ほっとしたようにすすり泣いた。「ここで泣くの…?」と南良は驚き、「あなた、飛奈刑事を殺人の罪の意識から解放したい、そこまでそれを願っていたのですね」と悟る。「でも、今度はあなたが殺人の罪を背負うことになる」と南良が続けると、万季子は泣くのをやめ、真っすぐ南良の目を見た。自分が犯した罪とはちゃんと向き合うというように。
■恋人の博美に未来はどうしたいかと問われる淳一
23年前の銀行強盗で首謀者だったのは、小杉だった。その衝撃の一方で、自身が発砲すらしていなかったことが分かった淳一は、長い間うなされていた悪夢を見ることがなくなった。
目覚めた淳一は、隣にいた博美に「悪夢のこと、何も聞かないでくれたり、未来の話をしないのは博美だけだった。それがすごく安心できた」と言う。第7話で描かれたように、罪を背負った自分は幸せになってはいけないと思っていたのだ。
そこで博美は「未来の話しよっか。淳一は、どうしたい?」と切り出す。すると淳一は「今度は万季子が人を殺した罪を背負い込むことになる。万季子はこれからどう裁かれるか分からないけど…、万季子を支えたい」と言った。
「好きだからって言えばいいのに」というのは、博美のポロリと出た本音。彼女は淳一の思いを受け入れ、潔く身を引いたが、同棲していた部屋を出ていく日に「大好き」と淳一に抱きついたのは切な過ぎる光景だった。結婚願望はないという博美だったが、それでも大好きな人を手放すことはつらかったはずで、なのに笑顔で別れたのが一段と切なさを高めた。
■23年前のせりふを回収
留置所にいる万季子に「ずっと好きって言えなかった。万季子、愛してる」と告白した淳一は、圭介に万季子が戻ったら「一緒に生きていこう」と告げるつもりだと明かした。圭介と万季子の息子・正樹(三浦綺羅)も一緒に。母が人を殺したのは、自分の万引きのせいだと罪の意識に押しつぶされそうな正樹のことも支えたいのだ。
1年後。万季子は、殺人罪で拘禁3年、執行猶予5年の刑が確定。拘置所から外に出ると、淳一が待っていた。
万季子の手を取り、歩き出した淳一は不意に「ねぇ、チューしたことある?」と問い掛ける。23年前と同じせりふ。そのときは拒絶されたうえ、事件が起きてそれどころではなくなっていた。
それから23年、ついに初恋が動く。「こんなときに」と笑う万季子を抱き寄せた淳一は“チュー”をした。「今、未来へと続く扉がそっと開いた」という淳一のモノローグとともに。
初恋の人と再会から、前へと進むラスト。SNSには、「博美がいい女すぎる」「博美が切ない」「博美と直人は幸せになって」というものから、「初恋って特別だよね」「淳一の告白と決断に驚くと同時に感動」、そして「身長差キスにキュンキュン」と、さまざまな反響があふれて幕を閉じた。
◆文=ザテレビジョンドラマ部

