「茶番だ」「解党すべき」総裁選に冷めた視線、読者90人の声に映る「国民不在」の政治

「茶番だ」「解党すべき」総裁選に冷めた視線、読者90人の声に映る「国民不在」の政治

●「日本が乗っ取られる」移民政策と安全保障への強い懸念

移民政策や安全保障をめぐる不安も目立ちました。

「政府には世界で移民政策の果てに失敗して秩序が乱れている前例をよくみてほしい」(男性・62歳・埼玉県)

「労働人口が足りないからといって無差別な移民を入れると国が内戦化になるというのはヨーロッパを見ても明らか」(70代・男性・京都府南部)

こうした声は、保守的な主張を掲げる候補者の支持につながっていると考えられます。

●「蚊帳の外」総裁選の仕組みに冷めた視線

国民が直接、総理大臣を選べない仕組みへの不満も根強いようです。

「総裁選なんてどうでもいい。国民が選べるわけじゃないし、自民党という名のサル山のボスを決めるだけ」(男性・60代・岩手県)

「一番おかしいところは、総裁選つまり内閣総理大臣を決めるのに自民党党員しか投票できないこと。見えない『ガラスの壁』があり、国民の大半が入れないままその中で、大切なことが決められているような疎外感を感じる」(女性・40代・東京)

メディアが大きく報じる総裁選に「投票権を持たない国民が置き去りにされている」ため、「蚊帳の外」という認識があるのかもしれません。こうした「国民不在」の状況が、政治との距離をさらに広げているようです。

集まった約90件の声から浮かび上がったのは、特定候補への期待よりも、政治全体への失望と「暮らしを守ってほしい」という切実な思いでした。

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