
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、なごみ屋さんの「ホットケーキの親子まんが」より第10話を紹介する。
作者であるなごみ屋さんが8月13日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、1,800件を超える「いいね」が寄せられた。本記事ではなごみ屋さんに、作品のこだわりなどについてインタビューをおこなった。
■お店でホットケーキ調理時に偶然できた”小さなホットケーキ”の運命は?
”ホットケーキ親子”とは、ホットケーキを作るときに生地が落ちてくっついた”大小のホットケーキ”のこと。小さなホットケーキは「ママー!」と甘えるが、お店でつくられたホットケーキは見栄えの良さを求められる。厨房の壁の掲示物には、とても悲しい内容が書かれていたのだった…。
本作を投稿したX(旧Twitter)には「な、なんてひどい」「可哀想すぎて涙出た」「離さないで」などの同情の声が寄せられている。
■「考え込まず、ふと思いついたものを大切にするようにしています」作者・なごみ屋さんにキャラクター創作のこだわりをインタビュー

――「ホットケーキの親子まんが」シリーズを創作したきっかけや理由があればお教えください。
ホットケーキを作るときに、少し失敗して大小寄り添った形になり、「親子みたいだな」と感じたことがきっかけです。普段からそうした小さな思いつきをフェイクフード(樹脂粘土で作る食べ物の立体作品)として形にしていて、ホットケーキの親子もその中の一つでした。立体の段階でも多くの方が目をとめてくださり、みんなに通じる「あるある」なんだ!と嬉しくなったこと覚えています。その後、制作の息抜きに「ホットケーキの親子」の4コマ漫画を描いて投稿してみたところ、思いがけずたくさんの方からご反応いただき嬉しかったので、そこからは大体週に一度のペースで更新を続けています。
――本シリーズを描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。
こだわっているのは、ホットケーキたちの親子のような関係性です。今まさに子育て中の方には、ご自身とお子さんの関係性を当てはめて、あるある!こんな瞬間!と楽しんでもらえたら嬉しいですし、大人の人には、子供だった頃の周りの大人たちのあたたかさをふと思い出して、優しい気持ちになれるような、そういう存在になれればいいなと思っています。
――キャラクター創作の際にこだわっていることがあればお教えください。
キャラクターの性格や言動は、考え込まず、ふと思いついたものを大切にするようにしています。自然に出てきた性格や言動の方が長く寄り添える存在になる気がしているからです。
――お気に入りのキャラクターや思い入れの強いキャラクターがいれば、理由とともにお教えください。
お気に入りのキャラクターばかりなので本当に迷いましたが、その中でも特に思い入れがあるのは「串団子ズ」です。2年ほど前、初めてカプセルトイとして商品化していただいたシリーズになります。当時は私らしいオリジナリティをどう出すか試行錯誤を重ねていました。その中で「これだ」と思える形にたどり着けた作品でもあり、達成感を感じたことをよく覚えています。もちもちとしたフォルムや、「花より団子なむちむちボディ 串団子ズ」というキャッチコピーも気に入っています。もちろん他のキャラクターもそれぞれ違った魅力や思い出があって、みんな大切な仲間のように感じています!
――今後の展望や目標をお教えください。
「なごみ屋の世界」には、とにかくたくさんの食べ物のキャラクターがいます。今後はそれぞれのキャラクターを少しずつ深掘りして、世界観や物語を広げたり繋げていければと考えています。その一歩として今年は図鑑やコントアニメの制作にも挑戦する予定です。また、いつかはこの世にある食べ物全てをフェイクフードのキャラクターしてみたい、という大きすぎる目標もあります!「自分の好きな食べ物だ〜!」とか「このキャラクター、自分に似てるかも!」など皆様にわいわいと楽しんでいただけようになることが目標です。
――作品を楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いします。
いつも作品を楽しみにしてくださって本当ありがとうございます。皆様の小さな楽しみになることができるよう、これからも心を込めて制作していきます。ホットケーキの親子をはじめ「なごみ屋の世界」のキャラクターたちをあたたかく見守っていただけると嬉しいです。

