
ドロドロ愛憎劇で話題を呼んだ「ペントハウス」(2020~2021年)シリーズのユジンと、ドラマ「紳士とお嬢さん」(2021年)のチ・ヒョヌが主演するドラマ「ファーストレディ」の第2話が9月25日にLeminoで配信され、“離婚したい夫”と“離婚したくない妻”によるドロドロの攻防が始まった。「ペントハウス」で大きな存在感を放ったユジンは今回も強烈なシーンの連続。階段落ちやカーチェイスなど体を張った演技で視聴者の視線を集めた。(以下、ネタバレを含みます)
■大統領に当選したその夜に…
「ファーストレディ」は、韓国大統領に当選した夫と、ファーストレディとなるべき妻との間で巻き起こる、大統領就任まで67日間の権力と愛、欲望の衝突と葛藤を描いた心理サスペンス。ユジンとヒョヌの共演に加え、脚本家のキム・ヒョンワン氏が6年間の準備期間を経て執筆を完成させた作品とあって、配信前から「今年最も話題性のある新ドラマ」と注目を集めた作品だ。
第1話では、ミンチョルが大統領選挙に勝利するまでが描かれた。献身的な内助で一介の工場労働者だったミンチョルを大統領に押し上げたスヨンは、“鉄の女”と国民から熱い注目を浴びる存在に。だが、ミンチョルは大統領に当選したその夜、スヨンに離婚を迫り、彼女を奈落の底へ突き落とした。
■ミンチョル「だから別れたいんだ」
第2話で描かれたのは、衝撃の夜の続きのエピソード。突然「離婚しよう」と言い渡され、納得のいかないスヨンは「離婚なんてダメよ」と強硬に反発。ミンチョルは「理由は聞かないのか。反対するだけで理由など尋ねもしない。だから別れたいんだ」と冷たく言い放った。
2人の娘・ジユ(パク・ソギョン)は「パパには女がいる。私見たの」と訴えるが、ミンチョルは身に覚えのないことだと主張し、かたくなに離婚を要求するばかり。家族が一気に破綻していく中、ジユは父と一緒にいたスタイリスト、イ・ファジン(ハン・スア)を問い詰めた末、もみ合ってファジンもろとも階段から転げ落ちる。そしてスヨンは、翌日早くも離婚騒動をかぎつけたマスコミに追われる――というエピソードが描かれた。
■“ドロ沼展開”に注目集まる
ミンチョルの離婚宣言をきっかけに、がらりと変わってしまったスヨンの日常。修復の余地がないほどにスヨンを突き放すミンチョルの冷たい表情、そして父の不倫を見てしまったことに続いて両親の離婚話まで聞かされ、絶望するジユ…。
実力派俳優のユジンとヒョヌはもちろん、「気象庁の人々:社内恋愛は予測不能!?」(2022年)でパク・ミニョンの少女時代を演じるなど子役から活躍するジユ役のソギョンも、身勝手な両親に振り回される高校生の娘を好演。大統領当選の瞬間から転げ落ちるように崩壊していくミンチョル一家の壮絶な一日を、抜群のリアリティーで演じている。
中でも今回強烈な存在感を放ったのはやはり、スヨン役のユジンだ。病院の非常階段をハイヒールで駆け下りて足を踏み外し、痛々しい階段落ちを見せたほか、離婚騒動をかぎつけたマスコミから逃げるシーンではハンドルを握り、一方通行の道路を逆走して急ハンドルを切るなど手に汗握るカーアクションを披露。ごく普通の小型乗用車でマスコミ車両と緊迫のカーチェイスを繰り広げた。
1話ラストのミンチョルの離婚宣言をきっかけに、大きく動いたストーリー。視聴者からも「早速ドロドロ展開に!」「カーチェイスの緊張感がやばかった!」「これは面白くなりそう!」「夫婦のドロ沼離婚騒動だけじゃなく、政治的なテーマも含んでて社会派の側面もあるのがいい」といった声が上がり、今後さらに込み入っていきそうな夫婦のドロ沼離婚劇に注目が集まっている。
韓国ドラマ「ファーストレディ」は、毎週水・木曜に新エピソードをLeminoで配信中。
◆文=ザテレビジョンドラマ部

