タコだけ、どうして最初から茹でてあるの?
スーパーの生鮮売り場に並ぶ鮮魚やイカ。そのほとんどが生の状態で陳列されている中、タコだけはなぜか「茹でた状態」で販売されていることが一般的です。刺身用として売られているものでさえ、赤く色づいているのは一体なぜなのでしょうか。そこには、タコ特有の「下処理の大変さ」と、加熱することで劇的に増す「旨(うま)味」の秘密がありました。タコの種類ごとの賢い選び方とともに解説します。
家庭では至難の業? 「ぬめり取り」という高い壁
スーパーで主に並んでいるのは「マダコ」という種類。タコがそのままの姿で販売されない最大の理由は、下処理に膨大な手間がかかるからです。
くちばしや目、はらわたの除去はもちろん、最も過酷なのが「ぬめり取り」。塩を振って力強く揉(も)み、水で洗い流す工程を、ぬめりが完全になくなるまで何度も繰り返さなければなりません。足を一本ずつ丁寧に揉み洗う作業はかなりの重労働。これを家庭で一から行うのは、現実的ではないという背景があります。

