
今井らいぱちが、3月21日に行われた史上最大の“ピン芸日本一決定戦”「R-1グランプリ2026」(フジテレビ系)の決勝戦で優勝し、第24代王者の称号と賞金500万円を獲得した。
■今井らいぱちが第24代王者に輝く
2002年に始まり、今回で24回目を迎えた本大会。参加資格はプロアマ・芸歴問わず誰でも参加可能で、エントリー数は過去最多6171人。しんや、今井らいぱち、ドンデコルテ 渡辺銀次、ななまがり 初瀬、さすらいラビー 中田、真輝志、ルシファー吉岡、九条ジョー、トンツカタン お抹茶の9人が決勝に進出。決勝は、南海キャンディーズの山里亮太と俳優・モデルの生見愛瑠が初MCを担当し、前年に引き続き、陣内智則、バカリズム、友近、小籔千豊、マヂカルラブリー・野田クリスタル、佐久間一行、ハリウッドザコシショウの7人が審査員を務めた。
優勝した今井は、決勝ファーストステージでは“財前一樹”というキャラクターになりきって高校での特別授業を展開し、700点満点中669点で、トンツカタン お抹茶と同点1位に。655点で3位のドンデコルテ 渡辺銀次を含む3人で行われた最終決戦では、今井がシンガー“YAMATO”として絵描き歌で会場を沸かせ、審査員7人中5人が今井に投票し、優勝が決定した。

■「300件くらい通知が来ているんですけど、まだ返せてなくて」
優勝会見では、冒頭で「本当に良かったです」と笑顔を見せ、「でも、本当に今回の大会に向けて、家族もそうですし、周りの芸人とか、いろんな人が支えてくれました。だから、まず一番にそういう人たちに感謝したいです」と感謝の気持ちを語った今井。
優勝したことで多くの人からLINEで連絡があったと語り、「300件くらい通知が来ているんですけど、まだ返せてなくて。奥さんのLINEだけピッて開いたんですけど、それもまだ返信はできてないので、この後に皆さんへ返していきたいなと思っています」と、すでに大きな反響があったことを伝えた。
勝因を聞かれると、「この1年間の“逆境”だと思います」と答え、「決勝に行かなければ、大阪に帰って家族と過ごすことを選択する気で挑みました。でも、僕はやっぱり東京で活動して売れたいっていう気持ちが強かったので、その逆境が今回の優勝に結実したんじゃないかなと思います」と分析した。


■「ようやくNSC33期生の仲間入りできました」
準決勝の2月15日から決勝の3月21日まで1カ月以上空いた期間はどのように過ごしていたのか?という質問には、「吉本興業は劇場がいっぱいあるので、出番を追加してもらったりして、“YAMATO”のネタとかを試させてもらうことができました。でも、やっていくうちに『このネタ、めっちゃおもろないんちゃうか?』って思ったりもしました。そんな時、霜降り明星のせいやが一人でやっているイベントがあるんですけど、ゲストで呼んでもらったんです。僕のことを知らないお客さんばっかりやったんですけど、財前一樹のネタをやったらめっちゃウケて。それで自信を取り戻せました」と明かす。
今井の同期芸人には、2015年の「キングオブコント」王者のコロコロチキチキペッパーズ、2022年の同大会王者のビスケットブラザーズなど、賞レースを制した個性的な面々がそろっている。「同期がすご過ぎて。他にも霜降り明星、男性ブランコ、マユリカ、ZAZY、kento fukayaとか、たくさん優勝者が出ています。そこに食い付きたいなという思いをずっと沸々と持っていました。だから今、ようやくNSC33期生の仲間入りできました」と安堵の表情を見せた。

■「自分で言うのはアレですけど、“愛されるタイプ”」と自己分析
2022年、2024年、2025年と直近の3大会は準決勝で敗退。今回、決勝に進出し、優勝できた理由については「いろんな人のアドバイスを素直に受けて、ネタに取り込むようにしたというのが一つあります。ビスケットブラザーズの二人とLINEしたりして、きんちゃんは毎日ネタ動画を送って、『どう思う?』『めっちゃいいやん。もっとこうしたら?』って、また動画を送って、『めっちゃいいやん。ここをもっとこうしたら?』って、きんちゃんがChatGPTみたいになっていた時期もあったんですけど(笑)、それがネタの良さに出ていたと思います」というエピソードを打ち明ける。
自身が考える“今井らいぱちの良さ”は?という質問には「自分で言うのはアレですけど、“愛されるタイプ”というか、それ一本で今までの人生やってきました。なんか分からんけど、中学の頃からみんなが好いてくれて、背中を押してくれたりしたので、そこが自分の良さかなと思ってます」と自己分析。
今後については、「普段、YouTubeでは体を張っていたりするので、そういう体を張ったロケ番組に出てみたいです。海外のワケ分からん土地に一人で放り出されるとかもワクチンさえ打っていただければ行きますし、国内で、北海道から沖縄までチャリで行けとかでも全然やります!」と意欲を見せた。
そして、「今回、優勝したことで売れる未来しか今は想像してません。『R-1グランプリ』の良さ、『R-1』に出れば売れるんだということを証明したいので」と力強く宣言した。
◆取材・文=田中隆信


