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妊娠中は免疫力が下がったり、思うように動けなかったりと健康な時に比べてさまざまなリスクが増します。そんな時に大きな災害が起こったら? 考えただけで不安になってしまいそうですが、普段から正しい知識を持って備えておくことで、妊婦さん自身もお腹の赤ちゃんも守ることができます。そこで今回は、一般的な防災用品に加えて準備しておきたいグッズや、災害時の行動についてまとめました。また災害時、妊婦さんに向けた支援はどのようなものがあるかについてもご紹介します。
妊婦は特別な支援が必要な「要配慮者」
まず知っておいてほしいのは、災害対策基本法において妊婦さんは「要配慮者」と定義されていることです。「要配慮者」とは、高齢者や障がい者、乳幼児、日本語での意思疎通が難しい外国の方など、特に配慮や支援が必要とされている人をいいます。
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筆者は3回の出産を経験しましたが、自分ではいつも通りに過ごせているつもりでも、妊婦健診で安静を指示されたり、もう少しで管理入院となるところだったりしたことがありました。平時でもそれだけ体調が変化しやすいのですから、医療へつながりにくい災害時には、なおさら気をつけるに越したことはありません。
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妊婦の非常用持ち出し袋の中身は?
いざという時に慌てないためにも、普段からの準備が必要不可欠です。一般的な防災用品に加えて、妊婦さんが準備しておくとよいものをまとめました。
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・母子健康手帳:災害時にかかわらず、妊娠中は常に携帯しておくと安心。母子手帳アプリなど、紙とデジタルで分散して記録しておけば、万が一災害で紛失しても情報を取り出せます。
・健康保険証(マイナ保険証)
・診察券:かかりつけ産婦人科医院の連絡先は必ず控えておきましょう。分娩予定日、妊婦健診先と健診状況(次回健診日、処方の有無など)、また里帰りなどで健診先と別の場合は分娩予定先を、避難所の運営者及び保健師・医療救護班に伝えられるようにしておきましょう。
・お薬手帳
・常備薬・処方薬:災害時は薬が手に入りづらくなるため、処方されている薬がある場合は3日分、できれば1週間分を用意しておきましょう。
・生理用品・清浄綿:災害時はトイレ環境や衛生面が悪化します。免疫力が低く、肌トラブルも起きやすい妊婦は、体、特にデリケートゾーンを清潔に保つことができるよう清浄綿を用意しておくと安心です。
・マタニティ用品:適切な支援を受けるためにも、マタニティマークをつけてアピールすることも大切です。また妊婦向けの衣類や下着に加えて、防寒のための厚手の靴下やストールがあると役立ちます。特に大判のストールは、1枚あれば寒さ対策・着替え時の目隠し、授乳ケープなどさまざまな用途で使えて便利です。
季節によって、薄手のものと厚手のものがあると使い勝手がよいです
・栄養補給食品&飲料水:つわり時でも食べられる非常食(ゼリー飲料など)を準備しましょう。つわりや基礎代謝量の増加によって妊娠中は水分不足になりやすい上に、災害時はトイレに行く回数を少なくするため水分を我慢してしまいがちです。しかし水分が不足すると血栓症のリスクが上がるなどの悪影響があるため、こまめな水分補給を心がける必要があります。
・分娩準備品:特に後期の妊婦さんは、急なお産に備えて入院時に必要なセットを揃えておきましょう。
これらの持ち物を、まとめてすぐに持ち出せるようにしておきましょう。両手が空くようにリュックに入れることをおすすめします。また、妊婦さんが持つ非常用持ち出し袋の目安は5kgです。荷物が揺れないように肩ベルトの長さを短く調整し、重たい荷物はリュックの上かつ背中側に入れて重心を上げると、軽く感じるので試してみてくださいね。
