周囲を頼って自分と赤ちゃんを守ろう
災害によって混乱し、さまざまな状況の人が集まる避難所では「妊娠しています」と告げづらいこともあるかもしれません。実際、妊娠中に被災した女性からは、「言い出すことができなかった」との声もあります。しかし繰り返しになりますが、自身が妊婦であることを伝えなければ、適切な支援から遠ざかってしまいます。一方で、避難所の担当者は多忙な上、妊娠や出産に関する専門知識を持っているわけではありません。妊娠の経過や体調に少しでも不安がある時は、避難所を巡回する保健師・助産師につないでもらいましょう。体調面だけでなく、メンタル面のケアにも対応してくれます。
被災によって自宅から離れた自治体へ避難した場合も、避難先で妊婦健診などの母子保健サービスを受けられます。妊婦健診の受診券を持っていなくても、新たに避難先の自治体で交付してもらうこともできるので、自治体の窓口で相談してみましょう。
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妊婦さんは、特にお腹がまだ大きくないと一見健康な人と変わりなく、周囲から気づかれにくいものです。自身も、「元気だから」「もっと大変な人がいるから」と、つい我慢してしまうかもしれません。ですが、災害や避難所での生活が妊婦さんとお腹の赤ちゃんへ及ぼす影響は決して無視できません。たとえ目に見える体調の悪化などがなくても、被災時のストレスによって産後うつなどにつながる調査結果も出ています。一人で抱え込まずに、周囲の人や専門家を上手に頼って自身と赤ちゃんを守りましょう。
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<執筆者プロフィル>
那須 あさみ
フリーランスライター。幼児、小学生、中学生の4児の母。さまざまな年齢の子どもと一緒に家庭で備えられる防災を模索中。
