胃ポリープの検査法
上部消化管内視鏡検査
いわゆる「胃カメラ」のことを指します。最も一般的な検査方法で、内視鏡を用いて直接胃の内部を視覚的に確認します。内視鏡検査では、ポリープの大きさ、数、形状、位置を評価でき、必要に応じてポリープの一部を生検(組織検査)で採取できます。
内視鏡検査は、設備や検査方法、実施される医師の技量もどんどん発展しており、一昔前に比べて検査の際の身体への負担は軽くなってきています。
一般的には消化器内科で実施される検査ですが、一般内科や消化器外科でも一部実際される施設があります。
バリウムX線検査
バリウムという造影剤を飲んでX線検査を行います。バリウムが胃の内壁に付着し、ポリープや他の異常をX線写真で確認できます。検診センターなどではこの手法が取られることもあります。入院の必要はありません。
ただし、内視鏡検査ほどの詳細な情報は得られない、というのが実情です。
胃ポリープの予防法
胃のポリープの予防法については、明確な方法は確立されていませんが、胃の健康を維持し、リスクを減らすためにできることがいくつかあります。
ピロリ菌の除去
先述の原因の項目と重複しますが、ピロリ菌除菌はポリープや胃がんのリスクを下げるのに非常に有効です。健康診断ではピロリ菌感染の有無を確かめ、感染が見られた場合は放置せず、積極的に除菌治療を行いましょう。
健康的な食生活
バランスの取れた食事を心掛け、特に食物繊維を豊富に含む食品を摂取することが推奨されます。加工食品や高脂肪の食品の摂取を控えることも有効です。また刺激的な食べ物(香辛料の強い食品、コーヒーなど)も胃粘膜の負担になるので、過剰摂取には注意してください。
また食事の取り方も重要です。短時間で大量に食べる(ドカ食い)、暴飲暴食を繰り返す、といった行動も胃の粘膜に負担をかけ、慢性胃炎、ひいてはポリープの形成につながる場合があります。
何を食べるか、そしてどのように食べるかにも気を遣いましょう。

