3.ごはんとトイレは最優先
外で暮らしていた猫が飼い猫としての暮らしに慣れるためには、まず「安心できる基本」を整える必要があります。その安心材料の軸になるのが、ごはんとトイレです。
まず、餌場やトイレを設置する場所は、できるだけ静かで落ち着けるところにしましょう。猫は警戒するような場所では食事や排泄をしたがらないので、人の出入りが多い場所や大きな音がする場所は避けるのがベストです。
また「触らない覚悟」は必要ですが、ごはんやトイレのお世話では、どうしても猫の近くに行かなくてはなりません。そんなときは、猫を驚かせないようにするのがコツ。大きな声を出さないようにし、器を静かに置くなど、ゆっくりとした動作を心がけるとよいでしょう。
なお、フードの種類はあれこれ変えず、もし保護前に食べていたものがわかるようなら、できるだけ同じものを与えると安心してくれますよ。
毎日のごはんやトイレのお世話は、信頼関係を築く大切なきっかけにもなります。焦らず静かに接することを意識するとよいでしょう。
4.生活音に少しずつ慣れてもらう
外で暮らしていた猫にとって、家の中の生活音ははじめて聞く音ばかり。掃除機や洗濯機、ドライヤーやテレビの音、人の話し声など、人間には当たり前の音でも、猫には大きな刺激になります。
特に、家の中で暮らしたばかりの頃は、それらの生活音が突然聞こえて驚いて隠れてしまうことも少なくありません。
しかし、猫は学習できる動物なので、飼い主さんの行動から出る音を予測できるようになります。はじめは驚いていた猫も「この音は危険ではない」と理解できるようになれば、次第に落ち着いて過ごせる時間が増えていきます。
最初は、なるべく音が遠くに聞こえるように、掃除をする部屋から出したり、洗濯機を回すときはドアをしめたりなど、なるべく音との距離を離してあげるのがコツ。「聞かせない」のではなく、怖がらない程度に音を聞かせて、ゆっくり環境に慣れてもらいましょう。

