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「生食」は本当に犬に必要?科学的に見た「メリット・デメリット」を獣医が徹底比較

「生食」は本当に犬に必要?科学的に見た「メリット・デメリット」を獣医が徹底比較

生食(BARF)とは?どんな種類があるの?

食器に入った生食用フードと上を見上げる犬

生食(BARF:Biologically Appropriate Raw Food)は、犬本来の食性に近づけることを目的に、加熱や加工をしていない肉や骨、内臓、野菜などを組み合わせた食事スタイルです。

市販されている冷凍タイプの生食には、必要なビタミンやミネラルが添加されているものも多く、栄養面のサポートがなされています。一方で、飼い主自身がレシピを考えて与える「手作り生食」では、栄養バランスが崩れるリスクが高まりやすく、特にビタミンやミネラルの不足には注意が必要です。

生食を選ぶ際には、犬の年齢、品種、体格、活動量、繁殖の有無など、個々の状態に応じた設計が求められます。ところが実際には、栄養士や獣医師に相談せずに生食を始める飼い主が多く、ある調査では相談した人はわずか14%にとどまるという結果も報告されています。

自己流の食事で「自然な食事」を目指しても、栄養素が欠乏したり過剰になったりするリスクがあることは、あらかじめ理解しておく必要があります。

生食のメリット:「自然」に近い食事がもたらす効果とは?

生食用フードとドライフードを比較する犬

生食の大きな魅力の一つは、消化の良さにあります。加熱されたドライフードでは、加工工程における高温処理によってタンパク質の構造が変性し、消化吸収が低下することがありますが、生の肉ではこうした影響が少ないと考えられています。これにより、腸内に残る未消化物が減り、便の量や臭いが軽減されるという報告もあります。

また、加熱調理によって生成される「ヘテロサイクリックアミン」などの発がん物質は、生食ではほとんど発生しません。これらの化合物はごく微量でもDNAに影響を及ぼす可能性があるため、少しでもリスクを避けたいと考える飼い主には、生食が魅力的に映るのかもしれません。

さらに、生食が免疫機能に良い影響を与える可能性も指摘されています。ある研究では、生食を与えた犬の血液中で、慢性炎症に関与するサイトカインの発現が減少し、免疫の調整が期待できるという結果が得られました。

実際に生食へ切り替えた飼い主の多くは、皮膚トラブルや消化不良といった慢性的な症状の改善を感じたと報告しており、毛並みの良さや活力の向上、体重管理のしやすさといった効果も実感しているようです。

ただし、こうした改善の多くは主観的な評価であり、科学的な因果関係が明確に証明されているわけではありません。その点を踏まえた上で、生食のメリットを正しく理解することが大切です。

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