今や音楽を聞くための必需品となった人も多いワイヤレスイヤホン。ケーブルから解放され、快適な音楽体験を提供してくれる一方、最近のモデルに搭載されている「タッチ操作機能」について、インターネット上では「誤作動が多い」「勝手に再生・停止される」「センサーを無効にしたい」といった厳しい声も少なくありません。
なぜタッチ操作機能は嫌われるのでしょうか? 無効化する方法はないのでしょうか?
タッチ操作機能が煩わしい理由
ワイヤレスイヤホンのタッチ操作機能は便利な一方で、悩んでいるユーザーもいます。その主な理由は、意図しない操作が発生する「誤作動」と「操作性」にあると思われます。
タッチ操作の仕組み
イヤホンのタッチ操作は、静電容量式や感圧式などのセンサーを利用して、指の接触を検出します。この仕組みが、ユーザーの意図しない誤作動を引き起こす原因となり得ます。イヤホンの位置を直そうと触った拍子に、曲が一時停止してしまったり再生されてしまったり、という経験をした人もいると思います。
また、耳に装着したまま寝転がった際、枕やシーツがセンサー部分に触れると、勝手に曲がスキップされたり、音量が最大になったりすることもあります。
直感的な操作が難しい設計
多くの場合、タッチ操作はタップ回数や長押し、スワイプといった複数のジェスチャーを使い分ける必要があります。しかし、これらの操作方法が直感的ではなく、どの操作がどの機能に対応しているのかを覚えるのが難しいと感じる人も少なくありません。
結果として、音量調節をしようとして曲をスキップしてしまったり、再生を停止しようとして音声アシスタントを起動してしまったりと、意図しない操作が起こる可能性があります。
タッチ操作を無効化する方法
イヤホンのタッチ操作を無効化する方法はいくつかあります。使っている機種に当てはまる方法があるか探してみてください。
専用アプリで機能をカスタマイズする
メーカーのイヤホン設定用アプリが提供されている場合、アプリ内でイヤホンの各種設定を行えます。ソニーの「Sound Connect(旧:Headphones Connect)」やJBLの「JBL Headphones」などがこれにあたります。
これらのアプリには、イヤホンのボタンやタッチセンサーに割り当てられている機能を変更する項目が用意されている場合があります。
イヤホン本体で機能をオフにする
専用アプリを使わずに、イヤホン本体の操作でタッチ機能を無効化できるモデルも存在します。イヤホンのボタンを特定の順番で押したり、充電ケースに収納した状態で特定の操作をしたりすることで、タッチ操作をオフにできます。
アプリを使わずにタッチ機能をオフにできるのは便利ですが、この方法で無効化できる製品は今のところ少ないようです。
クッションゴムやセンサーカバーを貼る
静電気や圧力を感知するセンサー部分を、クッションゴムやセンサーカバーなどで物理的に覆うことで、タッチ操作を無効化する方法です。見た目が悪くなるなどの弊害はあるものの、アプリや本体設定から操作できない場合は有効な方法です。

