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「認知症の兆候だったのかも…」おかしなことを言う母にイライラしていた日 #母の認知症介護日記 293

「認知症の兆候だったのかも…」おかしなことを言う母にイライラしていた日 #母の認知症介護日記 293

アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。

母・あーちゃんには、大学時代から親しくしているKさんというお友だちがいます。認知症になってからも定期的にお誘いをしてくれる貴重な存在で、これまではKさん母娘とあーちゃん、姉・なーにゃんの4人で会っていました。しかし先日、Kさんはあーちゃんと直接やりとりをして、大学時代の仲良し4人組で会う約束をしていました。そもそもあーちゃんはひとりで外出ができず、待ち合わせ場所までの行き方もわからない状態です。そのため、朝からなーにゃんが施設に出向いて、身支度や送迎を担ってくれることに。それでも、友だち同士で過ごしている時間は見えないため、迷惑をかけていないか、振る舞いに驚かれないかなど、ワフウフさん姉妹の心配は尽きません。親しくしてくれるのはありがたいと思う半面、友だち付き合いの難しさを痛感していました。

思い返してみれば、あのときから…

あーちゃんには、なぜかワフウフさんが面会に行っている記憶が残っていないようで、面会に行くたびに仲良くしている入居者さんにいちいちワフウフさんのことを紹介しようとします。実際には施設に入居してから5カ月近く経っているので、会う相手も見慣れた皆さんです。でも、張り切って紹介してくれるあーちゃんの手前「母がいつもお世話になっています……」と言うしかありません……。お相手の方も認知症なら、お互い「はじめまして」でも通用するのですが、そうではない場合は曖昧な笑顔でやり過ごすしかなく、ワフウフさんは気をつかわせてしまったことを心苦しく感じてしまいます。

母の認知症介護日記/ワフウフ

あーちゃんが認知症だとわかる2~3年くらい前の話。一緒に買い物をしているときに、あーちゃんは総レースのトップスを見つけたのですが、「これはどうやって着ればいいの? スケスケじゃない!」と言っていて……。

母の認知症介護日記/ワフウフ

裏地なしの総レースなので、一枚で着ることは想定していないはず……。インナーに、タンクトップやキャミソールを着ればいいと伝えますが、納得がいかないようで……。

母の認知症介護日記/ワフウフ

何度説明しても、スケスケだと言い張ります。

母の認知症介護日記/ワフウフ

なかなか話が通じず、私たちもイライラしてしまったのですが、今思い返してみれば、これは認知症特有の状態だったのかも……。

母の認知症介護日記/ワフウフ

そしてこの日は、あーちゃんが気に入ったカットソーを、姉・なーにゃんがプレゼントしたのですが……。

母の認知症介護日記/ワフウフ

しばらくしてから、自分が持っている紙袋を見て「この袋、何かしら?」と不思議そうに言っていたあーちゃん。

母の認知症介護日記/ワフウフ

当初、この言動にドン引きしていましたが、これもまさに認知症の短期記憶障害です。……もっと早く気付いていたら、認知症の進行を遅らせることはできたのでしょうか?

母の認知症介護日記/ワフウフ

先日、父が出かけている間に実家を訪問した私たち。入ってすぐ悪臭に気付き……。

母の認知症介護日記/ワフウフ

そのにおいの元は、積み上げられたお漏らしパンツだったことに驚がくしました。順調に届いていた生活費の請求メールも届かなくなっていたころだったので、もしかして父も認知症……? なんて考えていた矢先……。

母の認知症介護日記/ワフウフ

父から、あーちゃんが住んでいない家の生活費を請求するメールが届きました。

母の認知症介護日記/ワフウフ

しかし、前月分の請求はされないまま……。空白の1カ月に、いったい何があったのか……?

母の認知症介護日記/ワフウフ

あーちゃんのことで言い合いになったとき、こう言っていた父。だけど、そんなに簡単にポックリ……というわけにもいかないだろうし、何かあったときのことを考えておかないと……。

あーちゃんが認知症だとわかる2、3年前のことです。あーちゃんとワフウフさん姉妹で買い物をしていたのですが、ちょうど見ていたお店に総レースのトップスが置いてありました。それを気に入ったあーちゃんは手に取っていたのですが「これはどうやって着ればいいの? スケスケじゃない! 胸が見えちゃうわ!」と言いだしました。裏地がない総レースのトップスなので、インナーにキャミソールやタンクトップなどを重ねるのが普通です。それを伝えても納得がいかないようで、何度も同じことを言うだけ……。話が通じずにイライラしたことがありました。

今思い返してみれば、これは思い込んでしまうと、どんなに説明しても理解できないという認知症の状態だったのでは……。認知症は、周囲が気付くほどの症状が出る前から脳内で進行しているといわれているので、すでにこのときには認知症だったのだと思います。……もっと早く病院に連れて行くことができていたら、認知症の進行を少しは遅らせることができたのだろうか? と、考えても仕方ないことを考えてしまいます。

父からの請求メールが途絶え、いよいよ体調でも崩しているのかと思っていた矢先。暮らしていない家の生活費を折半した請求メールが、父から届きました。ただ、その前の月は請求が届いておらず、あれだけお金に執着している父なのに、何が起きたんだろう……? と、不思議です。まあ、でも父にもしものことがあったら……? と考えていたので、いつも通りのメールが届いて、腹立たしくも少し安心しました。

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「もっと早く認知症を見つけられていたら……」というワフウフさん姉妹の思いは、あーちゃんを大切に思っている証ですね。今できるサポートを続けることが、あーちゃんにとって間違いなく支えになっていると思うので、過去を悔やまずにこれからのあーちゃんとの時間を楽しんでほしいです。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

著者/ワフウフ
昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。 2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。

配信元: 介護カレンダー

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