洋食屋を営む宇美さんと夫の空さん。ある日、大学時代の友人・杏さんが来店したことで夫婦関係に変化が現れます。
実は宇美さんと空さんはワケアリ夫婦。5年前、宇美さんは親友である杏さんの婚約者だった空さんを略奪し、結婚しました。
ふたりを許せない杏さんは、5年越しの復讐を決行! 空さんに「宇美が浮気をしている」と密告しました。
それを聞いた空さんは、多額の借金をしてまで調査会社に依頼し、宇美さんがホテルへ出入りする証拠を掴みます。しかしその「浮気」は、経営が厳しい洋食屋を支えるための副業でした。
そう伝えても、空さんは聞く耳を持ちません。かつての婚約者・杏さんとの復縁という淡い幻想を抱いたまま、空さんは離婚を言い渡し、家を飛び出していったのです。
しかし、慰謝料をあてにし借金をした調査費用が回収できないことが判明! 空さんは多額の借金を抱えることになりました。
さらに、復縁できると確信していた杏さんには実は婚約者がいたよう。「結婚して海外へ行く。連絡は迷惑」と拒絶され、空さんはどん底に叩き落とされます。
逃げ場を失った空さんの脳裏をよぎったのは、自分が離婚を突きつけた妻・宇美さん。復縁を迫ったものの、すでに宇美さんは空さんに愛想をつかし、離婚を決めていました。
空さんは、宇美さんからも拒絶され、行き場を失くし——。
夫婦終了の仕掛け人


















宇美さんと空さん夫婦の揉め事の裏には、5年越しの恨みを晴らした杏さん。当時、婚約破棄された恨みは、今も続いています。
しかしそれは、最愛の夫には見せない秘密の顔……。じわじわと恨みを晴らす本性を隠し、自分は幸せになると決めているのでした。
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誰かの不幸の上に築いた幸せは、決して長くは続かない——「因果応報」という言葉があるように、自分のおこないは巡り巡って自分に返ってくるものです。
一度失った信頼を取り戻すことは難しく、自分が誰かに向けた悪意や裏切りは、いつか必ず自分自身の元へ跳ね返ってくるのだと改めて感じさせられるお話でした。大切な人を裏切らず、誠実に生きることこそが、本当の意味で自分を幸せにする唯一の道なのだと、改めて考えさせられますね。
著者:マンガ家・イラストレーター 土井真希

