豆腐の栄養を凝縮
高野豆腐七変化

高野豆腐は地方によっては、しみ豆腐、こごり豆腐、凍り豆腐とも呼びます。
かつては豆腐を厳冬期に凍結させ、天日で乾燥させて作られましたが、現在では機械製造によって大量生産されています。
起源については高野山の宿坊の僧が作ったという説、武田信玄が兵糧として考案したという説などいろいろあり、定かではありません。
安価なたんぱく質源として、またカルシウムも多く含まれて消化も良いため、病人食やお年寄りの食事にも最適です。
まずはおいしい戻し方
材料(2人分)

高野豆腐...2個(16.5g/個)
熱湯...600mL
(1)耐熱ボウルに高野豆腐を入れ、熱湯を注いで1分浸す。

(2)別のボウルに水と氷を入れ、高野豆腐を移して冷ます。

(3)水の中で両手に挟んで水分を絞る。

(4)水を替えてもう1回浸して絞る。濁った水が出なくなるまで繰り返してもよい。最後はしっかり水分を絞る。

<おいしさのコツ>
熱湯に浸すとフルフルに戻ります。ただし、浸す時間は1分を厳守。
ふっくら煮の作り方
1人分123kcal/塩分1.0g
材料

戻した高野豆腐...2個
(A)みりん・砂糖...各大さじ1
(A)しょうゆ...小さじ1/5
小松菜...100g
〈だし200mL分〉
熱湯...220mL
削り節...2パック(2g/パック)
※小松菜は4cm長さに切って耐熱ボウルに入れ、ふんわりとラップをし、電子レンジ600Wで2分加熱し、水に取って冷まし、固く絞る。
作り方
(1)高野豆腐は1個を4つに切る。

(2)熱湯に削り節を入れ、1分おいてこし、だしを作り、(A)を加えて火にかける。

(3)高野豆腐を重ならないように並べる。

(4)沸騰したらアクをすくい、破れにくいキッチンペーパーや落としぶたをのせ、中火で煮汁が1/4になるまで煮る。

高野豆腐の汁を軽くきって小松菜とともに器に盛る。

冷蔵で4日、冷凍で1カ月保存できる。
※保存期間は目安です。保存状態などにより異なる場合もありますのでご注意ください。 ※保存容器は清潔で完全に乾いたものを利用ください。

ふっくら煮 アレンジレシピ
【ふっくら煮の卵とじ】
1人分218kcal/塩分1.5g

材料(2人分)
高野豆腐のふっくら煮...全量
だし...200mL
(A)しょうゆ・みりん・砂糖...各小さじ1
筋なしいんげん...30g
(B)片栗粉...小さじ1/2
(B)水...小さじ1
卵...2個
作り方
(1)高野豆腐は1cm幅の拍子木切りにする。いんげんは両端を落とし、4cm長さに切る。
(2)鍋にだしと(A)を入れ、いんげんを加えて2分ほど煮たら高野豆腐を加えて温める。
(3)(B)でとろみをつけ、卵を溶いて回しかけ、半熟状になったら火を止める。
【ふっくら煮のしめじあんかけ】
1人分191kcal/塩分1.3g

材料(2人分)
高野豆腐のふっくら煮...全量
鶏ひき肉...50g
サラダ油...小さじ1
しめじ...50g
生しいたけ...2枚
(A)だし...200mL
(A)しょうゆ...小さじ1
(B)片栗粉...小さじ1/2
(B)水...小さじ1
三つ葉...2本
作り方
(1)しめじは石突きを除いてほぐす。生しいたけは石突きを除き、薄切りにする。三つ葉は3cm長さに切る。
(2)鍋にサラダ油と鶏ひき肉を入れて、火にかける。泡立て器で混ぜながら、ひき肉がパラパラになるまで炒め、特有の臭いを飛ばす。
(3)(2)に(A)を注ぎ、高野豆腐としめじ、生しいたけを加え、煮立ったら(B)でとろみをつけ、三つ葉を加え、火を止める。
<おいしさのコツ>
鶏ひき肉はカリカリに炒めるとくさみが飛びます。
【ふっくら煮とタアサイのソテー】
1人分222kcal/塩分0.6g

材料(2人分)
高野豆腐のふっくら煮...全量
小麦粉...大さじ1
タアサイ...200g(*チンゲンサイ、空心菜などでも)
サラダ油...大さじ2
塩・こしょう...各少々
作り方
(1)タアサイは根元を切り落とし、4cm長さに切る。
(2)高野豆腐は軽く汁を絞り、各2つに切る。ポリ袋に入れ、小麦粉を加え、口を閉じて振ってまぶす。
(3)フライパンにサラダ油大さじ1を入れ、縁に沿って(2)を並べる。中央にサラダ油大さじ1を入れ、タアサイを置いて火にかける。高野豆腐は両面きつね色になるまで焼き、中央に置いたタアサイには塩、こしょうを振ってしんなりするまで炒め、最後に周りの高野豆腐と一緒に混ぜて火を止める。
レシピ制作・調理・栄養理論/村上祥子 栄養価計算/ムラカミアソシエーツ栄養計算部 構成・取材・文/石井美佐 撮影/スタジオCOM(中野正景)
<教えてくれた人>
管理栄養士・料理研究家
村上祥子(むらかみ・さちこ)さん
福岡県生まれ。公立大学法人福岡女子大学国際文理学部・食・健康学科客員教授。栄養指導講座担当。同大学内「村上祥子料理研究資料文庫」では50万点の資料が一般公開されている。

