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森田昇P「思っていた以上にハマり役」悪役に挑む内田理央×伊藤健太郎×中村ゆりかの圧巻の芝居と現場での姿<略奪奪婚>

森田昇P「思っていた以上にハマり役」悪役に挑む内田理央×伊藤健太郎×中村ゆりかの圧巻の芝居と現場での姿<略奪奪婚>

「略奪奪婚」より
「略奪奪婚」より / (C)「略奪奪婚」製作委員会

内田理央主演、伊藤健太郎と中村ゆりか共演のドラマチューズ!「略奪奪婚」(毎週火曜深夜0:30-1:00ほか、テレ東系ほか※最終話は深夜0:45-1:15ほか/Lemino・TVerにて配信) が3月24日(火)の放送で最終回を迎える。

山田芽衣による同名漫画が原作の同ドラマは、長年の交際を経て結婚したものの子宝に恵まれず、落ち込んでいた主人公・千春(内田)の前に夫・司(伊藤)の子供を身ごもった若い女性・えみる(中村)が現れたことで離婚することに。その後、あることをきっかけに略奪婚をした不倫女に復讐し、元夫を略奪し返そうと決意。問題だらけでコンプレックスを抱えた登場人物が、血を流しながら、自分の幸せを探す復讐サスペンス。

このたび、WEBザテレビジョンでは本作のプロデューサー・森田昇氏にインタビューを実施。本作の制作経緯やキャストの起用理由、最終回の見どころなどについて話を聞いた。

■「登場人物全員を悪者として描けるところが面白い」

――今作の制作に至った経緯を教えてください。

元々、グルメやラブストーリーなどさまざまな深夜ドラマを手がけていますが、その中でも不倫・復讐のジャンルは以前から人気がありました。不倫・復讐ドラマの新しい企画を進める話があり、候補の中から『略奪奪婚』というタイトルに惹かれたのが制作の経緯です。

―― 原作の内容にどのような印象を持たれましたか?

不倫・復讐のジャンルは、かわいそうな主人公が頑張っていくストーリーが多い中、今作は、主人公が落ちていく様子が悪く見えました。このドラマを発表した際に“登場人物全員ヒール”と紹介させていただきましたが、登場人物全員を悪者として描けるところが面白いと思いました。また、ドラマでは生身の人間が演じるので、ストーリーの改変やキャラクターのアレンジが必要で、その部分がうまくできそうだなと感じました。

――視聴者からの反響はいかがですか?

今回は全員ヒール、主人公すらもろくでもない人間という設定で振り切って描いたので、非常に大きな反響をいただけているなという印象です。視聴者の方は、登場人物のクズっぷりにイライラしつつも楽しんで見てくれていて、嫌なキャラクターでも面白いと感じてもらえているのがうれしいです。

■キャストの起用理由は「キャラクターに合う俳優さん」

――内田さん、伊藤さん、中村さんを起用した理由を教えてください。

キャラクターに合う俳優さんを選びました。内田さんは美しさはもちろんお持ちの女優さんですが、悪役もハマる演技力があり、中村さんは過去にも悪役を演じられていたので、この役はピッタリだろうなと。役に合った“振り切った悪女”を演じられる2人にお願いしました。

伊藤さんもクズっぷりを違和感なく魅力的に見せられる俳優さんで、3人とも“登場人物全員ヒール”という企画に乗ってくれたので、とてもスムーズに制作が進みましたし、演技を見てみると思っていた以上にハマり役でさすがだなと思いました。

―― 現場の雰囲気はいかがでしたか?

キャスト、スタッフとも若く、緊張感はありつつも和気あいあいとした雰囲気でした。ただ、最後の方にある女同士のバトルシーンは、リハーサルから本気でぶつかり合っていて、「大丈夫?カメラ回っていないけど…」と心配になるくらいでした。しかも、本番やリハーサル以外のところでは、本当に楽しそうに話しているのに、いざ始まるとなると、すごい勢いで火花を散らしていて、少しゾっとするような感覚もありました。

――オンオフの切り替えが早いんですね。

そうですね。本当に千春VSえみる、えみるVS梅田のこの女の戦いはどれもすごく印象的でした。中でも、中村さんが演じるえみるが「千春さ~ん!」と千春をばかにするシーンは、見ていて本当に不愉快で、同時に改めて演技力の高さを実感しました。

また、司の母親・藍子を演じる街田さんは、登場シーンは短いものの、司を徹底的にばかにする演技が印象的で、思わずイライラしてしまうほどです。現場では「おはようございます」とあいさつし、みんなが和気あいあいとしている中で悪役を演じ、その後はまたいい人に戻るという、そのギャップも面白いと感じていました。

■リハーサルから本気…女のバトルシーンで見せた圧巻の演技

――撮影中の印象的なエピソードや裏話を教えてください。

中村さんは普段は可愛らしい雰囲気で、これまで小悪魔的な恐ろしさを演じるのは知っていたものの、普通に恐ろしい女性も演じられることに驚きました。例えば、千春に髪をつかまれて「痛え!」と言うシーンは、ドラマではあまり聞かないリアルなせりふで、みんなが思わずびっくりするほどでした。

また、紙袋を持って買い物した後、梅田に遭遇して殴り合う場面があるのですが、中村さんがリハーサルから紙袋を本気で叩きつけるので、用意していた紙袋がすぐに壊れてしまい、何度も新しいものを用意して撮影していました。この一連の様子を見て、役者たちが本当に全力で演技に取り組んでいることを強く感じました。

――リハーサルから本番の勢いでお芝居されていたんですね。

そうですね。きっと、普段のほかの現場でも全力でやっているんじゃないかなと思いました。特に中村さんが梅田役の川島さんの髪をつかむシーンでは、「リハーサルからこんなに本気でやるの!?」と驚きつつ、「止められないな、これ…」と思いながらドキドキしていました。怖さも感じると同時に「いいじゃん、やっちゃえ!」とワクワクしながら見ていることも多かったです。

――内田さんと中村さんはプライベートで仲が良いと聞きましたが、合間はどのようなお話をされていましたか?お芝居の相談はされていましたか?

芝居の話もしていましたし、関係ないたわいのない話もされていて、同世代の女性らしい雰囲気も感じられました。伊藤さんも普段は陽気で素敵な人で、現場全体がとても楽しそうな空気に包まれていました。なのに、先ほどもお話をさせていただきましたが、「はい、始まるよ」と声がかかると、普段は冴えないクズ人間だったり、火花が散るような激しいやり取りをする役に一気に切り替わります。戦いのシーンでは、事前に重苦しい雰囲気になることもなく、瞬間的に猛烈なエネルギーが爆発する感じがあり、そのギャップがとても楽しく、現場全体の活気を感じられました。皆さん、あんなに怖くてクズの役を演じているのに、気立てがいい方たちでした。

■最終回の見どころは「少し希望が感じられる展開に」

――森田プロデューサーのお気に入りのシーンやお気に入りの話を教えてください。

第11話のえみるが「痛え!」と言うシーンです。えみるが千春の家に押しかけて、バトルを繰り広げる場面なんですが、小悪魔的でかわいらしい話し方をするえみるが、感情むき出しの女性という生々しさと迫力があり、圧倒されました。内田さんの演技もやはり圧巻でした。

あと、第9話の最後に梅田が包丁を持って押しかけるシーンは、『羊たちの沈黙』という映画のシーンバックを参考に、台本の段階から緊張感とドキドキ感を意識しながら一所懸命作ったので、面白く見られたんじゃないかなと思います。

また、伊藤さんも全編通してとても上手でしたが、特に、かっこいい顔をしてさまざまなダメな一面を見せるところが面白かったです。梅田と一緒にお弁当を食べるシーンのように、ダメなことをしているのに、「お弁当、おいしいな~」と楽しむ姿や、梅田にどんどんおぼれていく様子は、すごく演技が上手だからこそ、この人ダメだな…と思い、でもすてきなお芝居で印象に残るものでした。

―― 最終回に向けての見どころとメッセージをお願いします。

この作品は、登場人物全員が悪者でどん底から始まる物語です。その中で、クズのままの人間が少しずつ歩みを進め、まっとうな人間になるかどうかが描かれています。ラストでは、人生のスタートラインに立つような前向きさを見せるつもりで、散々クズっぷりを楽しんだ後でも、少し希望が感じられる展開にしています。

ドラマではきれいに終わる話も多いですが、この作品では、誰にでもある人間のダメな部分を描き、それを共感して愛でてもらうことを大事にしています。だから、登場人物のダメさを存分に見せたうえで、最後に少しだけ希望を見せる、そのバランスを楽しんでもらえればうれしいです。

■最終話「私の愛した地獄の決着」あらすじ

司(伊藤健太郎)から距離を置かれたえみる(中村ゆりか)は、ショックのあまり思いがけない行動に出る。その行動を目にした千春(内田理央)は、自分がえみるを追い詰めたからだと自責の念に駆られる。

このままではいけないと、実の母親・早苗(野村真美)との関係に終止符を打ち、お金も、母親も、幸せな家庭への憧れも、全て手放すことにした千春は、思い出の場所で司と再会し、本音で語り合う。


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